2026/4/28

令和7年度高校生模擬議会に広報図書委員として参加。
ほんとは今年の2月に開催予定だったけど、豪雪の影響で中止になっていた。
中止を聞いた時は、生徒が1年間かけてせっかく準備してきたのに…とすごく残念だったのだけど、春になってからの開催が決まり、この日を迎えた。
本当によかった。

そして今回の開催で10回目となり、知事もはじめて高校生模擬議会に参加。
●八戸工業大学第二高等学校は、
「やきとり県あおもり」
●青森県立木造高等学校
「NP revolution ~医師不足を支える診療看護師の育成~」
●八戸聖ウルスラ学院高等学校
「縄文から未来へ ~雪国で学ぶSDGs~」
計3校が、それぞれ青森県への政策提案を行った。
八戸工業大学第二高等学校の「やきとり県あおもり」は、青森の畜産、食文化、観光を組み合わせた提案。
青森といえば、りんご、にんにく、ごぼう、長いもなどのイメージが強い。
でも、県民が日常的に親しんでいる食べ物にも、もっと光を当てていいのではないか。
実は焼き鳥の消費量が全国一の青森、その焼き鳥を観光、飲食、畜産、地域交流の入り口にする。
「青森の焼き鳥が一番うまい」と言える体験が、地元への愛着にもつながる。面白い視点だった。
県立木造高等学校の「NP revolution」は、医師不足を支える診療看護師の育成について。
医師不足、地域偏在、医療現場の負担。青森県にとって非常に重いテーマ。
より高度な診療や医療に関わることのできる診療看護師、いわゆるNP(Nurse Practitioner-practitionerは専門的な訓練を受けた職業の実務人)に着目し、青森県立保健大学に診療看護師課程を設置してはどうか、という提案だった。
高校生がここまで踏み込んで、医療提供体制の課題を考えるのかと、正直驚いた。
医師不足は単に医師を増やせば済む話ではなくて医師含む医療従事者、医療機関、地域、それぞれの役割をどう組み合わせるか。かなり本質的な問いを含んだ提案だったと思う。

八戸聖ウルスラ学院高等学校の「縄文から未来へ」は、縄文文化、雪国の暮らし、SDGs、教育旅行を組み合わせた提案。
青森県の観光は、ねぶた、さくら、祭りなど、時期が限られるものに強みがある。
その一方で、祭りのない時期、冬の観光、地域ごとの魅力発信にはまだ伸びしろがある。
縄文文化から、自然とともに生きる知恵、必要以上に獲らない暮らし、壊れたものを直して使う文化を学ぶ。
そこに、雪国の生活、農家民泊、保存食、発酵食などを組み合わせる。
「冬だから弱い」ではなく「冬だから学べる」観光へ。冬の観光強化は県も力を入れているし、青森の資源を活かすヒントになると思う。

その後の第二部では、高校生と県議会議員との質疑。高校生の皆さんと意見交換。
議場での発表も立派だったが、こうして直接高校生たちと直接お話ができてとても嬉しい。
この青森という地域、どう思うか。青森に何が足りないと思っているのか。どうすれば、もっと面白く、住み続けたい場所になるのか。政治ってなんだろね、みたいな話とか。
主権者教育というと、「選挙行こうぜ!!」みたいな話ばかりになりがち。
もちろん投票は大事だけど、政治を主権者として考えること、関わることってなんだろうということ。
社会の課題に気づく。自分の言葉で考える。誰かに伝える。
質問されて、もう一度考え直すこと。違う意見に触れること。
そこまで含めて、主権者としての経験なのだと思う。
高校生模擬議会は、単なるイベントではない。高校生にとっての学びの場であると同時に、県議会側にとっても学びの場だ。
若い人たちが青森のことを考えている。しかも、かなり真剣に、かなり具体的に考えている。
そのことを、大人の側がちゃんと受け止めなければならない。
青森に若い人が残るかどうか。青森に戻ってきたいと思えるかどうか。娯楽施設や大型店があるかどうかだけで決まるものではないと思う。

自分の地域には語れるものがあって、自分の考えを聞いてくれる大人がいる。
自分も、この地域を少し変えられるかもしれない。そう思える経験が、地元への見方を変えることもある。
今回の高校生模擬議会は、そうした意味でも大事な時間だった。参加した高校生の皆さん、引率された先生方、準備に関わった皆さん、本当にお疲れさまでした。
青森の未来を考えるのは、大人だけの仕事じゃない。むしろ大人の側こそ、もっとちゃんと聞くべきなのだと思う。
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