小笠原 だいすけ ブログ

【農福連携と障がい者就労支援】アップルワーク総会。働く場をつくるということ。

2026/6/5

アピオあおもりで開催された、青森地区障がい者就労支援連絡会「アップルワーク」の研修会に参加。

研修会では、十和田市の一般社団法人ひびきの森による「働くを支える現場からの取り組み」の講演。

http://www.nouenhibiki.com/

ひびきの森は、就労継続支援A型・B型、放課後等デイサービスなどを運営しながら、農園カフェ、菓子・パンなどの加工品製造、自家農園、農作業の受託などに取り組んでいる。

農園カフェ響には年間約1万6千人が訪れ、地域の農産物を使ったランチや加工品が提供されている。加工品も約100品目。長芋、ごぼう、りんご、カシス、ブルーベリーなど、青森の農産物を活かした商品づくりが、就労訓練であり、地域産業との接点にもなっている。

A型では、接客や厨房業務を担う。シフト表は色分けされ、誰がいつ、何を担当するのか一目で分かるよう工夫されている。厨房では、2週間ごとにメニューを変え、完成写真や指示書を共有し、不安を減らしてから仕事に入る。

B型では、スイーツ工房で菓子やパン、加工品を製造。紅玉を年間約500キロ仕入れてアップルパイの下準備をしたり、農産物の受託加工に取り組んだり、販路も広げている。

令和6年度の平均賃金・工賃は、A型で月106,354円、B型で月46,911円とのこと。全国平均を上回る水準を実現している背景には、給付費に頼るだけではなく、自社の売上を伸ばし、その分を働く人に還元するという考え方がある。

もう一つ大事だと感じたのは「いい意味で特別扱いしない」という言葉。

もちろん、配慮しないという意味ではない。障がいや病気があるからと一方的に決めつけず、一人の対等な人として接するということ。必要な支援はしながら、働く力、通勤する力、人と関わる力、社会の中で自分の特性と付き合う力を育てていく。

送迎に過度に頼らず、公共交通機関の利用や身だしなみも含めて、社会に出るための経験を積む。仕事の時間は仕事として真剣に、行事や旅行、忘年会なども含めて、一般的に多くの人が経験することを同じように経験する。

支援の現場というより、「働く場」そのものをどうつくるかという話だった。

そうした思いだし、福祉「だから」買ってもらうのではなくあくまで良い商品、良いサービスとして選ばれることを大切にしている、ということもおっしゃっていた。

ひびきの森から一般就労に進んだ方は、通算で22名。卒業して終わりではなく、その後も近況報告に来たり、相談したりする関係が続いているという。

人は環境で変わる。 障がいがあるからできないのではなく、どうすれば力を発揮できるのか。 本人の特性を理解し、環境を整え、仕事を分かりやすくし、得意を活かす。

その積み重ねが、就労支援の質をつくるのだろうと思う。

人口減少と人手不足が進む青森で、障がい者就労支援や農福連携は、福祉の分野だけの話ではない。農業、地域産業、中小企業、人材確保、まちづくりにも関わる話だ。

誰かを「支援される側」に固定するのではなく、ともに働き、ともに地域を支える存在として見ていくこと。

『人財』であること。

 

青森の現場には、すでにその実践がある。

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著者

小笠原 だいすけ

小笠原 だいすけ

肩書 青森県議会議員
党派・会派 立憲民主党

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