2026/3/10
第325回定例会で一般質問。今回で5回目。
今回取り上げたのは、豪雪時の除排雪、子育て支援、社会的養護、障がい者雇用、林業、動物虐待、不登校、夜間中学、盲学校・聾学校の併設、青森県学生寮、など。
困っている人がいる。
制度はある。
でも、使いにくい。
届きにくい。
声を上げにくい人ほど、制度の手前で止まってしまう。
そこをどう変えるか、という質問。
●除排雪では、県道、市道、国道という管理者の違いを超えた連携について
県民からすれば、そこが県道か市道かは正直あまり関係ない。通勤、通学、通院、買い物、灯油の配達。生活道路は一続きのもの。
豪雪時には、道路管理者ごとの責任分担を前提にしつつも、もっと連携しやすい仕組みが必要。
スクラム除雪も4回しかできてないのは、わたしゃ少ないと思うよ。せっかくそうした仕組みがあるならタイミング合わせてもっと実施できるじゃんと単純に思うよ。
「それぞれの道路管理者が責任を持つ」というのは、まぁその通りなんだけど。それだけで暮らしが守れるかというと、足りないよね。
特に今冬は青森市の除雪の課題が大いにあって。率直に言えば、なんでこうなってんのよ、なんだけどさ。
実態を明らかにするということ。ちゃんと把握するということ。じゃないと対応なんてできない。
市の管轄において県として本来はそこまで踏み込むものではないし、短期間で大量に降り続け、かつ全然溶けないというので厳しかったのもわかる。業者も必死に作業していたのもわかる。けど。
で、なんだか県と市を分断するような話が広がって。なんだかな。
●子育て支援では、あおもりキッズシッター利用支援事業について
この制度は、最終的な自己負担が軽くなる仕組みではある。
ただ、実際には一度、利用料を全額立て替えなければならない。
後から戻るとしても、今月の生活費の中から先に数千円を出す余裕がない家庭もある。すぐ利用したい時には、なかなかね。そういう家庭ほど、本当は支援が必要だったりするし。
だから、利用者が最初から自己負担分だけ払えば済むような現物給付の仕組みにできないかと提案。
県からは、現物給付も含めて、より利用しやすい仕組みとなるよう進めたいとの答弁。
これは一歩前進だと思う。
●社会的養護についても質問
家庭が安全な場所であればいい。でも、現実にはそうではない子どもたちがいる。
虐待、ネグレクト、家庭の事情。
帰る場所があっても、安心して帰れない子がいる。
そういう子どもたちに必要なのは、説教でも我慢でもなく、まず安全に眠れる場所だと思う。
一時保護所、委託一時保護、自立援助ホーム。
県全体で空きがあるかどうかだけではなく、地域や性別によって行き先が限られていないか。そこを見なければいけない。青森市は男子が入れる自立援助ホームはまだないしね。委託一時保護と合わせて使えるような施設の設立を支援すべき。
●障がい者雇用では、企業側の支援について
企業が後ろ向きというより「何を任せればいいのかわからない」「どこに相談すればいいのかわからない」ということも多いのが実態では、と思う。
働きたい人がいる。雇いたい企業もある。
でも、つなぎ方がわからない。
だったら、業務の切り出し、実習、マッチング、定着支援まで、もっとワンストップで支える仕組みが必要ではないか。
●林業については、青い森林業アカデミーと、子どもの頃から森や木に親しむ機会について。
森の問題は、人の問題。
青森には豊かな森林資源がある。
ただ、担い手がいなければ、その力を生かせない。
林業をただ「きつい仕事」としてではなく、地域の経済と環境を支える、未来のある仕事として伝えていく必要がある。
そして、その入口は、子どもの頃に森に入る体験だったり、木に触れる体験だったりするのだと思う。
●動物虐待、について
殴る、傷つけるというわかりやすい暴力は動物虐待のイメージがつくと思う。
けど、餌や水を与えない、不適切な与え方をする、病気でも受診させない、不衛生な環境に置き続ける。
そうしたのも立派に動物虐待です。
特に今回は、闘犬についても質問した。
犬を飼うことが問題なのではない。秋田犬やピットブルだってかつては闘犬に使われていた。
問題は「闘犬」という、人がわざわざ犬同士(土佐犬)を戦わせ、傷つけ合わせる行為を、今日において行う理由はあるのか、ということ。
実際青森県は闘犬王国と言われてきたし、直近でもむつ市で開催されている。
県は、国の見解などを踏まえ、現時点で規制すべき状況にはないという答弁だった。えー。
ただ、国の見解も「一律に問題ない」と言っているわけではない。目的や手段、苦痛の程度、社会通念の変化を踏まえて判断すべきという話だ。
であれば、まず実態を把握すべきではないか。
青森で行われている闘犬が、今の社会通念から見てどうなのか。動物福祉の観点からどうなのか。動物の痛みに鈍い社会は、人の痛みにも鈍くなる。
というか人が云々というより、人だろうが動物だろうが当たり前に生きられる社会であるべきでしょ、と思う。
●不登校支援では「相談してください」という待ちの姿勢だけで届くのか、ということを聞いた
本当にしんどい家庭ほど、親も疲れ切っている。
自分を責めている。助けを求める気力すらなくなっている。
だからこそ、学校や行政の側から働きかけるアウトリーチが必要だと思う。
●夜間中学について
来年4月に、青森市で本県初の公立夜間中学が開設される。その準備状況のこと。
夜間中学は単なる学び直しの場ではない。
失われた学びの機会を取り戻し、社会とのつながりを取り戻し、自分の居場所をもう一度見つける場所でもある。
現在不登校となっている青森市内の学齢期の生徒についても、在籍する中学校に籍を置いたまま、夜間中学に通級する形で受け入れる方針ではある。
これはとても大事なことだと思う。
今の学校には通えなくても、環境が変われば通える子がいる。
ここなら自分を受け入れてもらえるかもしれない。そう思える場所を増やしていく必要がある。
その上で、私は本来は学びの多様化学校と併設すべきと思う。
●盲学校と青森聾学校の併設について
少子化や校舎の老朽化のため、この2校は一緒になる。
ただ、学校は建物だけの話ではない。
視覚に障がいのある子どもたち、聴覚に障がいのある子どもたち、それぞれに必要な専門性がある。
併設によって、その専門性が薄まってはいけない。
そして、視覚に障がいのある子どもたちにとって、通学路が変わることは本当に大きい。
白杖、点字ブロック、音、足の裏の感覚。雪の季節になれば、歩行環境はさらに変わる。
安全な通学環境を、具体的に整えていく必要がある。
そうした点はずっと気になっていたし、スクールバス等があるべきと思っていたので、バス運行が決まったのはひとまず安心。
●最後は青森県学生寮について。
閉寮が決まったことはすごく残念。
老朽化や入寮者の減少など、事情はあるのだろうけど。
学生寮は単なる安い住まいではなかった。
都市部で暮らすことへの不安。家賃や生活費の負担。青森とのつながり。
そうしたものを支える役割があった。もっとやりようがあったろうに。
で、閉寮するなら、その分、若者の進学機会をどう支えるのかを改めてちゃんと考えないといけない。
奨学金だけでなく、入学時の負担、住居費、家賃負担。
そこまで含めて、青森の若者が進学をあきらめなくて済む仕組みが必要だ。
とかとか。
長いですね。
議会で質問したから、明日すぐに全部変わるわけではない。
でも、県の考えを引き出して、課題を記録に残す。次の議論の足場をつくる。
それも議会の仕事だと思う。
派手な言葉で未来を語るだけではなく、暮らしの中で「なんとなく仕方ない」とされてきたことを、一つずつ具体的に問う。
そうしたことを続けていく。
質問と答弁の詳しい内容は、小笠原だいすけ公式サイトにまとめてます。
https://ogasawaradaisuke.jp/question-325
長いけれど、関心のあるテーマだけでも読んでもらえたらうれしいです!!
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