2026/3/17
こんにちは、江東区議会議員の松澤あいりです。
不登校児童生徒が年々増加している近年、こどもたちを孤立させないよう全国で様々な取り組みが行われています。
その中で、大学との連携の事業として、以前は「福岡県立大学」に視察に行きました。都内でも同様の先行事例がないか調べたところ、板橋区で大学との連携事業があると知り、視察に行ってきました。
東京家政大学の「大学内居場所事業」は、板橋区在住または同区立学校在籍で、不登校・不登校傾向のある児童・生徒(小学校1年~中学校3年)を対象とした取り組みです。東京家政大学の臨床心理学専攻の大学院生、心理カウンセリング学科の学部学生がボランティアスタッフとして参加し、大学の構内で児童・生徒と一緒に過ごします。

学部の教授が助言しつつ、学生が主体となって取り組む不登校支援。
事業のために大学構内でいくつかの教室が使用できるようになっており、それぞれの教室を「中学生用」「体を動かす部屋」「座って遊ぶ部屋」などに分けて、こどもたちが自由に行き来しながら大学生と時間を過ごします。


気になっていた「人材確保」は、心理学を勉強している学生がスタッフなので、そもそも専門知識があり特に研修などはしなくても大丈夫。そして、将来は養護教諭や心理の仕事に就きたい学生が多いので、人材も豊富。事業を委託する区も、学校側も、お互いに良い関係性で事業を行っているのだそうです。
視察中、この場に慣れていない児童がいたのですが・・・。最初は一人のスタッフがついて距離感を保ちつつ静かにボードゲームをしていて、慣れてきたら徐々にスタッフを増やして賑やかに楽しそうに会話をしていました。

その距離感とタイミング、対応の仕方が素晴らしいと感じました。
不登校児童生徒は、人との関わりが苦手な人が多いんですよね。急にグッと距離を縮めると引いてしまう人もいます。そのあたりを見極めながらの対応の仕方によって、その後、そのこどもがまたそこに来るかどうかが決まると言っても過言ではありません。
以前の福岡県立大学でもそうでしたが、東京家政大学は、学校でも家でもない、第三の居場所で、先生でも親でもない、年の近いお兄さんお姉さんと時間を過ごすことができる、そんな場所でした。
また、帰り際に、手作りの「また来てねカード」が渡されます。それをもらうと、また来ていいんだ、ここが居場所なんだ、と次回も来やすくなります。小さな心遣いですが、不登校児童生徒にとっては大きな安心に繋がります。

ちなみに、保護者は別室が用意されており、保護者同士の歓談や、時には心理学部の教授が来て話を聞いてくださるそうです。保護者の支援もしっかりされていました。
江東区にも大学が多くあります。ブリッジスクールのスタッフ確保策として、大学との連携をしてはどうでしょうか。また、もしできることなら、月に数回でも、大学構内の1室で不登校児童生徒の居場所ができたら・・と思います。
これまでも、議会で度々「不登校支援の大学との連携」を提案してきました。
引き続き、発信していきたいと思います。
お読みいただきありがとうございます。
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