2026/7/5
昨日7月4日、公明党兵庫県本部の女性議員研修会が開催されました。今回は、名古屋市立大学大学院研究員であり、太成学院大学教授の日吉和子先生をお招きし、「ユース保健室(ユースクリニック)〜若者の医療相談窓口〜」をテーマに、大変深い学びを得る機会となりました。

現在、日本の若者の自殺率は国際的に見ても極めて高く、G7諸国の中でも深刻な状況にあります。2020年のユニセフの調査では、日本の子どもの「身体的健康」が世界1位である一方、「精神的幸福度」は38カ国中37位(ワースト2位)という衝撃的な結果が出ています。
特に思春期の女子においては、急激なホルモンバランスの変化(エストロゲンの変動)が精神的な不安定さ(うつ病、摂食障害、自傷行為など)に直結しやすく、この時期のケアが将来の産後うつ予防にもつながる重要な課題であることが示されました。
日吉先生の調査によれば、日本とフランスの比較において、日本のSNS(YouTubeやXなど)では自傷行為に関する刺激的な動画や写真、具体的な方法などの有害情報が規制されず、容易にアクセスできる状況にあります。 また、「病院に行きたい」と親に伝えても拒否される**「親ブロック」**という問題もあり、若者が一人で悩みを抱え込み、SNS上の危ういコミュニティに居場所を求めてしまう現状があります。
こうした課題に対し、欧州(スウェーデンやフランス)で普及しているのが「ユースクリニック」です。これは、学校でも病院でもない、「自分の意志で、無料で、匿名性を持って医療従事者に相談できる、敷居の低い地域社会の窓口」です。
WHO(世界保健機関)は、以下の5つの基準を満たす「ユースフレンドリーなヘルスサービス」の実現を提唱しています。
1. 行きやすい(交通の便)
2. 受け入れやすい(行こうと思える雰囲気)
3. 公平である(誰でも行ける)
4. 適切である(一定水準のサービス)
5. 効果的である

現在、日吉先生を中心とした実装研究として、兵庫県内では尼崎市が後援する「あまがさきユース保健室」が2023年11月からスタートしています。 看護師や公認心理師などの専門職がチームとなり、対面相談だけでなくLINEやInstagramを活用して若者に寄り添っています。相談内容は、精神的な悩み(8割)から性的な問題、進路相談まで多岐にわたります。
また、京都市では本年5月から市が主催する形で「京都ユースクリニック」が開始され、ユースセンターやキッチンカーを活用したアウトリーチ支援など、行政と連携した先進的なモデルが構築されつつあります。
若者の孤立を防ぎ、命を守るためには、既存の支援の隙間を埋める「ユースクリニック」のような居場所を地域に広げていくことが不可欠です。
私たち公明党女性議員は、今回の研修で学んだエビデンス(科学的根拠)に基づき、各自治体において「子ども・若者の無料医療相談場」の設置やSNS規制の推進、そして専門職による早期介入の体制整備に全力で取り組んでまいります。
若者が「話せば何とかなる」と思える社会、未来に希望を持てる兵庫を目指し、一人ひとりの声に寄り添い続けてまいります。

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