2026/7/2
田川市の未来を考えたとき、私たちが避けて通れない大きなテーマがあります。それが「働き方改革」です。しかし、私が提唱する働き方改革は、単に労働時間を短縮したり、休みを増やしたりすることだけを目的としたものではありません。
田川市の厳しい財政状況、加速する人口減少、そして老朽化する公共施設。これらの課題を直視したとき、働き方改革は「市民サービスを守り、田川を稼げるまちに変える」ための、極めて戦略的な行政改革であるべきだと私は考えています。
なぜ今、田川市で働き方改革が必要なのか。そして、政治はそれをどう後押しすべきなのか。私の価値観と政策に基づいた提言をまとめます。
1.先生の笑顔が子どもの未来を創る:教育現場の働き方改革
私が最も優先すべきだと考えているのが、教育現場、特に教職員の働き方改革です。
教育は田川の未来そのものです。しかし現在、多くの先生方が長時間労働や過重な業務に追われています。授業の準備だけでなく、多岐にわたる事務作業や部活動の指導、さらには家庭への対応など、学校現場だけに過度な負担が集中しているのが現実です。
先生に心の余裕がなければ、子どもたち一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな指導は困難になります。「教職員の働き方を守ること」は、そのまま「子どもたちの教育環境を守ること」に直結します。
具体的には、ICT(情報通信技術)の徹底活用による事務作業の効率化や、部活動の地域移行の推進、そして専門スタッフの増員など、学校だけに抱え込ませない仕組みづくりを県や国と連携して進めなければなりません。先生が本来の仕事である「教育」に集中できる環境をつくること。それが、子どもたちが田川で育ってよかったと思える学校づくりへの第一歩です。
2.公務員の力を市民サービスへ:役所のDXと業務見直し
次に、行政の働き方改革です。私は「公務員を責める改革」ではなく、「公務員の力を市民のために最大限発揮させる改革」を提唱しています。
田川市役所の業務をゼロベースで見直し、デジタル化(DX)を徹底的に進める必要があります。これまで紙や手作業で行っていたルーチンワークを自動化・効率化することで、職員の残業代というコストを削減するだけでなく、浮いた時間を「市民との対話」や「現場での課題解決」といった、人間にしかできない価値ある仕事に充てることができます。
待っているだけの行政から、外に飛び出す行政へ。DXによって生まれた余裕を、生活に困っている方への相談支援や、地域課題の現場確認、そして企業のトップセールスに振り向ける。これこそが、限られた財源の中で市民サービスの質を維持・向上させる唯一の道です。
3.地元企業の稼ぐ力を支える:中小企業の生産性向上支援
働き方改革は役所や学校だけの問題ではありません。田川を支える地元企業、中小企業の皆様の働き方改革も重要です。
今、あらゆる業界で人手不足が深刻化しています。若者が田川に残り、あるいは戻ってきたいと思える魅力的な職場をつくるためには、賃金アップと労働環境の改善が欠かせません。しかし、ただ「給料を上げろ」「休みを増やせ」と言うだけでは、経営を圧迫するだけです。
政治の役割は、企業が「働き方改革をすることで利益が増える」仕組みを支援することです。地元企業が「稼ぐ力」を持ち、そこで働く人々が誇りを持って働き続けられる。その循環が、田川の税収を増やし、さらなる福祉の充実へとつながっていくのです。
4.健康寿命の延伸と「働ける喜び」の創出
働き方改革を広義に捉えれば、高齢者の皆様の「社会参加」も含まれます。
私は、単に医療費や介護費を削るのではなく、「健康寿命を伸ばすこと」を重視しています。定年後も、地域の中で役割を持ち、短時間でも元気に働ける環境があることは、ご本人の生きがいになるだけでなく、地域の活性化にも貢献します。
シルバー人材センターの活用や、地域コミュニティでの有償ボランティアなど、高齢者が培ってきた経験やスキルを田川のために活かせる場を広げていく。これは「働き方」の多様化であり、多世代が支え合う「人にやさしい田川」の実現に不可欠な視点です。
5.将来世代に責任を持つ決断
働き方改革は、今の世代の利便性のためだけにあるのではありません。今の仕組みを放置し、現場の疲弊や財政の悪化を先送りすることは、子どもたちや孫たちの世代に負担を押し付けることと同じです。
「今だけよければいい」という予算の使い方を改め、将来に効く投資を行う。効率化すべきところは徹底して効率化し、その分、本当に支援が必要な人や、次世代を担う子どもたちに予算を重点配分する。
私は、これまでの県議としての経験とネットワークを活かし、理念だけでなく、具体的な「実行力」をもって田川市の働き方改革を推進します。
「田川は厳しい、だからこそ変わらなければならない」。
対立のための対立ではなく、成果を出すための協議を。前例踏襲ではなく、ゼロベースの見直しを。働き方改革を通じて、職員が、先生が、そして企業の皆様が生き生きと輝く田川市へ。一人ひとりが尊厳を持って暮らし、自ら稼ぎ、未来に希望を持てるまちを、市民の皆様と共に創り上げてまいります。
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ササキ マコト/45歳/男
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