2026/5/8
釧路市議会議員の木村はやとです。
北海道の湿原に舞うタンチョウ。雄大な翼を広げるオジロワシ。釧路湿原の湿地にひっそりと生きるキタサンショウウオ。これらはいずれも法律や条例によって守られてきた、かけがえない希少な生き物たちです。
ところが今、そんな彼らの生息地が、メガソーラー開発の波
文化財というと、お城や仏像を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし文化財保護法が守ろうとしているのは、それだけではありません。希少な動植物や、その生息環境そのものも「天然記念物」として文化財に位置づけられています。
タンチョウとオジロワシは、その代表格。国の文化財保護法のもとで指定された天然記念物です。
これは遠い未来の話でも、仮定の話でもありません。今まさに、釧路市新野で深刻な事態が進行しています。
大阪の事業者が、財務省が所管する国有地を無許可で造成し、さらに釧路市文化財保護条例にも違反したまま、キタサンショウウオの生息地を無断で開発したとされる問題が明らかになっています。
つまり、二重の無許可です。国の土地を勝手に使い、地域の希少種を守る条例も無視した。これは単なるルール違反ではなく、私たちが長い年月をかけて守り続けてきた自然と、その営みが静かに壊されていくことへの、深い悲しみを覚えます。
この問題の詳細については、過去のブログもぜひご覧ください。 https://go2senkyo.com/seijika/185808/posts/1366147
一部では「原状復旧すればよい」という声もあるようです。しかし、一度壊れた生態系は、簡単には元に戻りません。キタサンショウウオが卵を産む釧路湿原の湿地は、工事以前の姿に本当に戻るのでしょうか。
もし法令違反を犯した事業者に対し、国や行政が毅然とした対応をとらなければ、それは全国に向けた悪しき前例となります。「違反しても大した問題にならない」というメッセージを、社会全体に発信してしまうことになるのです。
文化財保護法も、釧路市の文化財保護条例も、「過去から受け継いだものを大切に、未来へつなぐ」という精神のもとに作られました。しかしどれほど立派な法律や条例があっても、それを支える国民一人ひとりの意識と、行政の毅然とした執行がなければ、やがて形骸化していくだけです。
タンチョウやオジロワシ、キタサンショウウオの危機は、釧路だけの問題ではありません。「何を守り、何を次の世代に残すのか」という、私たち全員への問いかけです。
法令違反が確認され、希少生物への被害・影響が明らかになっている悪質な事案は、必ず止めなければなりません。 それは交渉の余地のある話ではなく、法と自然への最低限の敬意の問題です。
文化財保護法や条例が本当に必要とされる社会であり続けるために。今こそ、私たちは一致団結して、この問題と向き合う必要があるのではないでしょうか。

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キムラ ハヤト/43歳/男
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