2026/5/13
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
今日は私たち夫婦の結婚記念日です^^513(鯉さん)で覚えやすい日にしています。
最近、市民の方との会話でも「ホルムズ海峡」「ナフサ」の話題が多くなりました。それらは”原油”に関わる言葉ですが、実はこの原油にも種類があって、「スイートな原油」と「サワーな原油」があることをご存知でしょうか。

ナフサについて”なんとなく知っている”から”ちょっと理解かも…”に変われるようなお話を書きました。
■ 原油には300種類
白色って200種類あるねん…という言葉に覚えがありますが、なんと原油には300種類以上あるそうです。
採掘したものから、水やガス、異物などを取り除いたものを「原油(Crude oil)」と言います。これが産地によって成分が異なるのです。
【スイート or サワー】
石油成分は8割以上が炭化水素、残りは硫黄、窒素、酸素などが含まれています。
これらの成分のうち「硫黄」の含有量の違いで以下のように呼ばれます。
多い➡サワー原油
少ない➡スイート原油
もちろん味見したわけではないようですが(笑)
硫黄が入っているとやはり臭いが強いため、サワー(酸っぱい)と呼ばれています。また、硫黄を取り除く必要があるため精製も大変だから”酸っぱい”と称され、硫黄が少ないほど精製が楽なのでスイート(甘い)と称されています。
精製のしやすさから、スイート原油の方が高く売れるようです。
原油にも”甘口”と”辛口”があるんですね。
【重い or 軽い】
水と同じ比重を10とした場合、比べて軽いものを軽質、重いものを重質と呼びます。後述しますが、軽質ほどナフサなど軽いものが得られやすく、重質の方が重油など思いものが得やすくなります。
※API:米国石油協会(American Petroleum Institute)

■ 中東依存
日本の原油は、中東依存度が95.9%です。(経産省:最新のデータ(3月))
(1)サウジアラビア(541万kl)
(2)アラブ首長国連邦(404万kl)
(3)クウェート(30万kl)
(4)アメリカ合衆国(26万kl)
(5)カタール(13万kl)
中東の原油は、硫黄分は2%ほど含む”サワー原油”です。一方、アメリカのウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は硫黄が少ない(0.2%)スイート原油です。
つまり、日本はほぼ中東原油であるため、脱硫施設含めて、中質~重質用に最適化された精製工場が多いことになります。これがさらに中東依存を高めている要因でもあります。
参照:原油輸入先一覧(3月)と精製した石油製品の在庫量など
■ ナフサとは
原油を精製したものの総称が「石油」であり、そこに「ナフサ」も含まれます。
人類は古代より、地表に湧き出た“燃える水”を、ギリシャ語の「νάϕθα (naphtha)」、ラテン語の「naphtha」と呼んで利用していました。原油が採掘・精製されるようになった当時、多くの人々は灯油を求めていたそうで、それ以上に軽い燃える水を、何に使えるかわからないから「ナフサ」と呼んでいたのです。
ちなみに、黒いドロドロしたものを古代ギリシャ語で「ἄσφαλτος(asphaltos)アスファルト」と呼んでいました。

ガソリンが燃料として活用され始めたころから、ナフサのうち、燃料に使うものを「ガソリン」、その他材料とするものを「ナフサ」としたのです。ナフサをさらに加熱することで、重さの違いによって成分を分離することができます。

C6-8BTXは、(C6ベンゼン、C7トルエン、C8キシレン)の略ですね。
エチレンを繋いだらポリエチレンになるわけです。日常生活で必須のものばかりですね。
ハイブリッドカーの普及などによってガソリン需要は相対的に減少する一方、プラスチックや化学製品の原料となるナフサ需要は高まっています。こうした需給バランスの変化も、ナフサ不足の一因とされています。
■ 日本書紀にナフサ?
日本書紀によると、天智天皇が統治していた飛鳥時代にあたる668年に、「越国(新潟県あたり)、燃ゆる土燃ゆる水を献ず」との記載があるそうです。
参照:古代から石油が湧く「越の国」、日本書紀ゆかりの地を訪ねてみた(読売新聞)
燃ゆる水:ナフサ(もしくは天然ガス)
燃ゆる土:アスファルト
縄文時代には、天然のアスファルトを利用して土器をヒビ割れを修理していた痕跡が残されていました。
参照:石油の歴史
じゃ、じゃあ、日本にもシェールオイルあるんじゃないか…と思ったらすでに採掘されていました。なんと秋田県と新潟県は、産油県でもあったのです!
参照:日本初のシェールオイル採取
ただ、広大な土地面積がない日本では、採算や環境負荷、埋蔵量を含めて現実的ではなかったそうです。
一方、1968年に国連機関(ECAFE)により石油資源の埋蔵可能性を指摘された「尖閣諸島」には希望がありますね。ややこしい周辺国を、ややこしい状況にさせてしまった調査報告でもありますが…。中国と日本では想定埋蔵量が異なるようですが、いずれにしろ共同開発なんて絶対やめてほしいところです。
参照:尖閣諸島の石油資源と21世紀初頭の中国の行動に関する一考察
ナフサについてあらためて調べてみますと、日本書紀にまでたどり着いてしまった^^;
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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