2025/11/22
【ライター自己紹介】
赤羽根美乃(あかばねよしの)です!大学4年生で、地域公共交通の活性化に関係人口が関わる意義や可能性をテーマにした卒論を現在書いています!音楽が好きで、フルートを中学の頃から続けています。
よ:よしの
あ:あきらさん
よ:以前のインタビュー(2025年7月24日 「若者が聞いてみた!『陸前高田市議会ってなに?議員は何をしているの?』」)で、議会は市長と議員が議論し、合意を重ねていく場ということがわかりました。さらに市民に開かれていることも記事から知ることができました。市民にはなぜ、そしてどのように開かれているんですか?
あ:まず、なんで公開されるのかというと、市議会で話されていることは、市民全員に関わることだからです。市民17000人全員が同じ場所で話し合うことはできません。代表としてまず市長(提案する権限がある)がいます。議員16人が市民の代表として議題に対して多様な視点でいいね、悪いねと言う。議員や市長たちで話された内容と決定されたことが市民に公開されます。
議事録も記録され、陸前高田ではYouTubeでも配信されています。市民の方は傍聴もできます。傍聴席は物理的に20席なので、一度の議会を聞ける人数は限られてしまいますが。
【令和7年度第3回陸前高田市議会一般質問⑨ 木村聡議員 R7.9.11】
https://www.youtube.com/live/f9nI9WOm704?si=8KdlLA3PR34Rxotr
よ:議会が2年サイクルというのを、詳しく教えていただきたいです。
あ:いくつかステップがあります。まず1年サイクル。年度初め4月から今年度の予算を何に使うのか前年度3月議会で決めます。これが否決されると、予算が執行できなくなってしまうのです。予算を決めることは、市長の一番大きい仕事と言われていますね。3月に決めた予算は1年間の中で予算変わることもあります。
陸前高田は議会が3、6、9、12月の4回。都度、予算が少し増えることになりましたとか、この事業出来なくなったので削ります、というのを消費していきます。
2年サイクルについては、令和7年の予算を使い終わるのは令和8年の3月。なんでも振り返りが大事で、予算を設定しても、実際使ってみると良い使われ方をしたものも、微妙な使われ方をしたものもあります。この振り返りを、令和8年の9月にする。現実的に、1年間終わった後に振り返りの資料を作るのに半年くらいかかるんです。お金の出し入れが年度をまたいだりする。
令和8年9月に令和7年の決算をして、議会でよし悪しを議論し、それが令和9年の予算に反映されます。ここで問題です。このあいだの令和7年9月議会は何年度の決算をしたでしょう?
よ:えーと、令和6年?
あ:そう。このサイクルを自分でわかっていると、この議論のメモ残しといて半年後使おうとか、この時期だからこの議論先にしておこうとか。最初はわからなかったけど、もう7年になるから、ここで予算を打っておく必要があるとか、議会にそれをいつ言おうとか、タイミングを考えられるようになるんです。

2年サイクルのイメージ
よ:4回目の12月議会に向けて準備していることはありますか?
あ:補正予算です。6月と12月はちょっと軽めで、2週間くらいで終わるんです。
頑張ることは一般質問。やりたい人が自分の好きなテーマで1時間くらい時間をもらって市役所側に提案します。やってもやらなくてもいいけど、僕はサボらずやっています。ずっとやってるから…次で25回目です。でもサボらずやるのは結構大変で。例えば福祉部長だったら福祉の専門家。でも一般質問やる以上は、福祉部長を上回るような提案をしなきゃってずっと思ってやってます。水産課長にしても、公共交通についてもそれは同じで、毎回渾身の提案を作るのは結構大変です。ただ、市民の方に選んでもらって、市民の声を市政課題をぶつけることが出来る貴重な機会なので、それは毎回打席に立ちたいと思ってます。
12月は、地域の交通と、女性活躍というテーマをしようと思っていて、ヒアリングしたりデータ集めたり、自分の意見を構築しているところです。それらは3回目の議会では話題になっていなかったからこそ、こういう話題もあるよねってあてるのが今回の会議です。

一般質問のイメージ
よ:「女性活躍」に関しては、何か考えや経験があったんですか?
あ:100人対話という、市民の方に協力してもらって1時間おしゃべりする企画をやっています。今95人まで来ていて、どちらかというと聞くことが多いです。みなさん明確な困りごとはあんまりなくて、だからおしゃべりの中でいろんな事を探りたいと思っています。その中で、アクティブな方がいらっしゃって、大事だと思ったので取り上げたいと思ったんです。
現在陸前高田では資格を取ったとしても、よりよい仕事が得られにくい可能性があります。共働きでないと収入的に難しいけど、保育園が預かってくれる時間が短い等でどうしても非正規になってしまう。非正規で働くことが悪いわけではないけど、選択肢が少ないのは問題だと思っています。
女性のデジタルスキル向上というのもその方は頑張っていて、1日1時間、半年学んだら東京の仕事を週に1回出来るかも、という未来は選択肢が広がって素敵だと思うんです。それを頑張りたい人がいるから、あとは行政が出来ることはお金を出すこと、仕組みを整えることだと思います。
人生100年時代で、年を取っても働き続ける時代になります。昔は60歳で定年だったけど、今の60歳は若いし、50年後の60歳はもっと若い。自分も80歳になっても、働いているかも…。
50年後に必要なスキルって絶対今のものじゃないから、ポジティブな意味で、学び続けて出来ることを増やしていこう。レジ打ちを50年ずっと続けるのはリスクがあるから、ちょっとでいいから勉強しよう、ということを頑張る人をどうサポートできるか、どこが担当するかがテーマです。

100人対話の様子
よ:第3回9月議会の一般質問では、何を議論しましたか?

あ:市長公約がどうなっているかについて議論しました。
あとは、公共交通に関連することで、部活動の地域移行についてです。
例えば現在、野球部をクラブ化して顧問の先生だけでなく外部コーチを呼び、先生の負担を減らしましょうというものがあります。そのことによって、移動が先生の引率でなくなったので、今送迎が家庭の負担になっているんです。もちろん、地域移行することによって専門的にできたり、他学校との交流が生まれるという良い面もありますが、負の面もあります。
100人対話でとあるシングルマザーさんが、中学校高校の娘さんがいて、送迎ができないから部活させてあげられないというものがありました。今まで教員の負担軽減に目が行っていましたが、そこに教育委員会は気づいておらず、家庭に負担が行っているため、これをどうするかが課題になっています。交通は障がいをお持ちの方・高齢者だけでなく免許を持っていない若者にも届けるものですが、その負担が家庭に行くことによって限界が来ています。
【ライターコメント】
議会の仕組みの基本的なところから教えていただきました。また、あきらさんが実際に市民の方とお話ししたところから議会の話題が生まれていくのが、議員だけでなく皆で地域を作っているように感じられて良いなと思いました。後編は陸前高田の公共交通についてやUターン政策について詳しくお聞きしていますので、楽しみにしていてください!
お読みいただきありがとうございました。
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