2026/5/15
大津市にある市町村国際文化研修所、いわゆるJIAMでの研修を終え、大垣への帰路につきました。
大津市から大垣までは、およそ2時間半。今回は湖西道路を使い、高島市方面から長浜市木之本町へと抜ける、いわゆる下道を走りました。高速道路ではありませんが、右手に美しい琵琶湖を望みながら走るこの道は、なかなか気持ちのよいドライブコースです。
ところが、高島市あたりから、ふと道路の色が気になりました。
路面がところどころ、赤茶色に染まっているのです。
最初は、何か鉄粉のようなものが流れたのだろうか、工事の影響だろうか、それとも土砂の色だろうかと考えました。走っても走っても、赤く染まった道路が続きます。気になり始めると、もう気になって仕方がありません。
そこで、途中で立ち寄ったお店で、思い切って地元の方に聞いてみました。
すると答えは、意外なものでした。
原因は、冬場の融雪装置、つまり消雪パイプから出る地下水に含まれる鉄分なのだそうです。
高島市のマキノ・今津あたりから湖北方面は雪が多い地域です。そのため、冬になると道路の中央や路肩などから地下水を出して、雪を溶かす散水融雪装置が使われています。
その地下水に鉄分が多く含まれている場合、水が空気に触れることで鉄分が酸化します。いわば、鉄がさびるのと同じ現象です。その赤さび色が路面に付着し、道路全体が赤茶色に染まったように見えるのだそうです。
なるほど。
私が「鉄粉が流れたようだ」と感じた直感は、あながち間違いではありませんでした。実際には鉄粉が撒かれているわけではなく、地下水に含まれる鉄分が酸化して、路面に残ったものだったのです。
聞かぬは一生の恥とはよく言ったもので、地元の方に尋ねてみて本当によかったと思いました。
普段、何気なく通り過ぎている道路にも、その土地ならではの気候や暮らしの知恵が刻まれているのですね。雪の多い地域では、道路を守り、交通を確保するために融雪装置が活躍している。その名残が、春になっても赤茶色の路面として残っている。
そう考えると、あの赤い道路も、ただの汚れではなく、雪国の暮らしを支えてきた跡のように見えてきます。
大垣に向かう帰り道、琵琶湖の美しさに目を奪われながらも、足元ならぬ道路の色から、ひとつ勉強になりました。
皆さんは、道路が赤茶色に染まっている理由をご存じでしたか。
私は今回、初めて知りました。
旅先や出張先での小さな疑問も、聞いてみると意外な発見につながるものですね。
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