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2026/7/4

【視察報告】「生きた世界遺産」観光と生活を次世代につなぐ計画策定(R8/7/1 富山県南砺市)

会派「自民プラス」で、富山県南砺市の「世界遺産マスタープラン」と「文化財保存活用地域計画」について視察させていただきました。

同市は岐阜県白川村の「萩野集落」と共に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」としてユネスコ世界遺産に認定されている「相倉集落」と「菅沼集落」を有しています。1995(H7)年の世界遺産登録以降、相倉・菅沼両集落の持続可能な保全と地域づくりの方向性をまとめた計画がありませんでした。そこで2012(H24)年に「世界遺産マスタープラン」を策定し、2025(R7)年に見直しがされました。また、合掌造り以外のあらゆる文化財を把握・保存し、次世代へ確実に継承するために「地域社会総がかり」の体制を作る目的で「南砺市文化財保存活用地域計画」を策定されました。

■文化財保存活用地域計画の利点
同計画の利点として挙げられえていたのは、何と言っても国の財政支援です。計画策定により補助採択がされやすく、更には策定が条件の補助制度も増えています。合掌造り集落の屋根葺き替え、埋蔵文化財調査、その他文化財調査など毎年3000万円程度の補助があるようです。またコンサルを入れず、3年かけて職員2名で策定したため、保存活用の優先順位が明確化したそうです。

■相倉集落を訪れて
あらためて「生きた世界遺産」と言われていることが理解できました。そこに生活があり生業があり、郷土愛がありました。雪深いことにも起因するそうですが、住民の方が暖かく穏やかで、故郷を愛している方が多くいらっしゃいました。また、萱の葺き替えを住民が毎年行っており、技術の継承がなされています。古い萱は畑などで再利用されていました。ちなみに葺き替え工事費は、片面で平均1000万円。国史跡の補助があり所有者の持ち出しは50万円(5%)程度とのことでした。

■足利市で策定する意義
まず「世界遺産マスタープラン」ですが、本市は3つの都市と「教育遺産世界遺産登録推進協議会」を設立し、世界遺産登録を目指しています。4市で「包括的保存管理計画」の策定を進めていますので、そこに指針や基本的事項を盛り込む形で十分とも感じました。
次に「文化財保存活用地域計画」ですが、本市では総合計画にも策定する考えを示しています。これまでその前身である「歴史文化基本構想」は策定してありますので、それを活用すれば効率的にできるはずです。地域計画はアクションプランとしての性格もあります。これまでの「研究や保護のための単発の管理」から、「まちづくりや観光に活かすための市全体の戦略的な管理」へ転換できる利点は大きいと捉えます。もちろん国の財政支援を得られることも重要です。いずれにしましても、時間は限られていますので、本市の貴重な歴史と文化が滅失する前に、有効な手を打てるように提言を続けていきます。

#南砺市
#世界遺産
#五箇山
#足利市議会

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末吉 としひろ

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