2026/7/7
東京都シルバーパスが、今年10月の更新から磁気カードではなくPASMOへ移行します。タッチで乗車できるなど便利になる一方で、更新手続きが分かりにくく、大泉郵便局では多くの高齢者が相談に訪れる状況も起きています。デジタル化を進めるなら、誰も取り残さない支援も同時に必要です。
東京都シルバーパスは、70歳以上の都民の方が都営交通や都内民営バスなどを利用できる制度です。今年10月の更新から、現在の磁気カードがICカード、つまりPASMOに変わります。新しいパスは10月1日から利用開始となり、9月30日までは現在の磁気カードを使う必要があります。
すでに記名PASMOを持っている方は、そのPASMOにシルバーパス情報を登録します。持っていない方には、シルバーパス情報を登録したPASMOが発行されますが、新規発行には預り金など1,000円が別途必要です。
更新方法は、スマートフォンとマイナンバーカードによる電子申請に加え、郵送申請も用意されています。東京バス協会から更新案内、申請書、返信用封筒が郵送され、郵送でも手続きできる仕組みです。

(出典:東京バス協会 https://www.silver-pass.tokyo/ic_announcement/)
問題は、制度変更そのものよりも、手続きの分かりにくさです。
区民の方から「大泉郵便局に大勢の高齢者が集まっていた」「スマホでの手続きが難しく、困っている方が多かった」とご連絡をいただきました。
区の担当部署にも確認しました。今回のシルバーパス更新は東京都・東京バス協会の事業であり、練馬区が直接受付を行うものではありません。ただ、実際には区役所にも手続きが分からず相談に来る方がいて、区も書類を見ながら相談会場を案内しているとのことでした。
お助け相談会は、必要書類の確認などを手伝うために設けられていますが、予約制ではなく、混雑時には長時間待つ可能性があります。 練馬区内でも、大泉郵便局や大江戸線練馬駅など相談場所・期間が限られており、高齢者にとって十分とは言えません。

(出典:東京バス協会 https://www.silver-pass.tokyo/holder/koushin/koushin_support/)
PASMO化によって、乗車がスムーズになること自体は前向きな変更です。紙や磁気カードより管理しやすくなる面もあると思います。
しかし、利用者の多くは高齢者です。スマートフォン、記名PASMO、申請書、所得確認書類、払込票。これらを一人で理解し、期限までに手続きすることが難しい方も当然います。デジタル・ディバイドによる影響も懸念されます。
「郵送もあるから大丈夫」ではありません。どの書類を入れるのか、PASMOを新しく作る必要があるのか、いつ届くのか、9月中に使ってよいのか。こうした不安に、対面で丁寧に答える場が必要です。
私からは区に対し、まずは今回の混乱を東京都・東京バス協会へしっかり伝えることを要望しました。
シルバーパスは、高齢者の外出、通院、買い物、社会参加を支える大切な制度です。
便利にするための変更が、利用者を不安にさせたり、外出の機会を奪ったりしては本末転倒です。デジタル化は、人を置き去りにするためではなく、誰もが安心して使える制度にするために進めるべきです。
練馬区議会議員として、東京都の制度だからと距離を置くのではなく、区民の困りごとを受け止め、必要な改善を求めていきます。

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