2026/7/9
【山形市へ行政視察】地域公共交通の最前線!「MaaS」と「相乗りタクシー」のリアルを学んできました
本日は、つくば市議会都市建設委員会(高野文男委員長ほか委員参加)の行政視察として、山形県山形市役所を訪問しました。お忙しい中ご対応いただいた山形市の皆様、本当にありがとうございました!
さくらんぼやラ・フランスなど全国トップクラスの果物生産を誇り、銀山温泉や蔵王など世界的な観光地も抱える山形市。
一方で、世帯当たりの自動車保有台数が1.71台(東北の県庁所在地で最多)と、自家用車への依存度が高いという、つくば市とも共通する交通課題を抱えています。
今回は、地域の交通利便性向上に向けた山形市の先進的な取り組みについて、成功事例だけでなく直面している壁も含めて率直なお話を伺うことができました。
🚌 山形市が挑む公共交通ネットワークの最適化
山形市では「誰もが快適に移動できる環境」を目指し、世代やニーズに合わせた多様な交通手段を展開しています。
若者に人気のシェアサイクル「ベニチャリ」
市内約95か所のポートに300台を設置。利用料金の改定後も、学生や若者を中心に高い利用率を維持しており、車社会の中での貴重な移動手段として定着しています。
高齢者の足を守る「相乗りタクシー」
交通不便な地区において、3km圏内のスーパーや病院などへの移動を目的としたオンデマンド相乗りタクシーを本格運行。利用者負担は1回500円で、ドアツードアの利便性が非常に高く評価されています。
やまがたMaaS「らくのる」の推進
スマートフォン一つでデジタルチケットや商業施設の割引クーポンを利用できるサービス。公共交通の利用促進と中心市街地の活性化を狙いとした意欲的な取り組みです。
💡 視察で見えた「現場のリアル」とつくば市への教訓
今回の視察で最も勉強になったのは、理想的なシステムを導入した後に直面する「現実の課題」を共有いただけたことです。
デジタル化の壁と行動変容の難しさ
MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)のアプリを導入したものの、ターゲットとなる高齢者には「スマートフォンの操作」というハードルが高く、利用者が伸び悩んでいるという実態がありました。
また、相乗りタクシーに関しても、システム上で「同時刻・同目的地」をマッチングさせることは現実には難しく、実際の相乗り率は想定より低いとのことでした。
持続可能な公共交通に向けて
ドライバー不足や物価高騰が進む中、すべての路線を維持するのではなく、鉄道や主要バス路線への「選択と集中」を行い、毛細血管となる地域交通はタクシーやコミュニティバスなどに最適化していくというシビアな路線再編の考え方は、つくば市にとっても大いに参考になります。
最新のデジタル技術やMaaSは魔法の杖ではなく、地域の特性や利用者のITリテラシーに寄り添った「泥臭い運用設計」があってこそ活きるのだと改めて実感しました。
今回いただいた貴重な知見やデータ(国のMaaSアプリ統合の動向や、相乗りタクシーの費用対効果など)を持ち帰り、つくば市の持続可能で便利な交通ネットワークづくりにしっかりと反映させていきます!
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