2026/7/3
昨日の朝、過日のバレーボール大会に参加された方とお会いしました。大会はトーナメント方式でしたが、
「一勝しかできませんでしたよ!」
そう笑顔で話される姿が、とても印象に残りました。
私は、その笑顔に勝敗だけではない価値を見ました。結果以上に、仲間とともに汗を流し、一つの目標に向かって力を合わせ、競技そのものを心から楽しんだ充実感が伝わってきたからです。「子は親を映す鏡」と言われます。子どもたちに見せたい背中とは、誰かと比べて優越感に浸る姿ではなく、自分自身を素直に受け入れ、自分らしく前を向いて歩む姿ではないでしょうか。
「あの人より優れている」「勝っている」という相対的な価値観ではなく、お互いを認め合い、それぞれの努力や成長を喜び合いながら前へ進んでいく。大切なのは、人と比べて得られる満足ではなく、自分をありのまま受け入れ、大切に思える心です。そんな姿勢こそ、次の世代へ受け継いでいきたい尊い価値だと思います。
考えてみれば、このことは、この国を大切に思う心や、ふるさとを愛する気持ちにも通じるのではないでしょうか。自分は何に支えられ、どこから来たのかという実感は、自分自身の土台を育み、健全な自己肯定感にもつながります。そうした心があれば、必要以上に自信を失ったり、他者を妬んだりすることも少なくなるでしょう。
もちろん、こうした心の土台は他者と優劣を競うためのものではありません。他の国や地域の歴史や文化、価値観を尊重し、その良さを認めながら、自分の生まれた国やふるさとにも、素直な愛着を抱く。そのような姿勢こそが、真に豊かな国際感覚につながるのではないでしょうか。
子どもたちや若者が、勝敗だけにとらわれることなく競い合う喜びを知り、自分自身を大切に思い、同時に生まれた国やふるさとにも愛着を持つことができる。そんな環境を家庭や地域、学校、そして社会全体で育んでいくことが、これからの時代にはますます大切になるように思います。
自己肯定感と他者への敬意は、決して相反するものではありません。むしろ、自分を大切にできる人ほど他者を大切にし、地域を愛する人ほど他の地域を尊重し、自分の国を誇りに思える人ほど他国にも敬意を払うことができると思います。そして、「子は親を映す鏡」であると同時に、子どもたちの姿は、大人が自らを省みるための「鑑」でもあります。
おもねらず、張り合わず、品格をもって。
子どもたちに「自分らしく生きてほしい」と願いつつ、まず私たち大人自身が、自分を認め、他者を尊重し、この国やふるさとに静かな誇りと愛着を抱きながら歩んでいきたいものです。
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ハットリ マサヤ/57歳/男
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