はっとり 将也 ブログ

「かもしれない」で、流されない!

2026/5/4

 交通安全の啓発でよく耳にする言葉に、「かもしれない運転」があります。子どもが飛び出してくるかもしれない。お年寄りが足を滑らせるかもしれない。自転車が思いがけない動きをするかもしれない――。そうした“かもしれない”を重ね、先を読みながら慎重にハンドルを握る姿勢を促す考え方です。

 この発想は、政治との向き合い方にも通じるのではないでしょうか。私たちの社会は間接民主制のもとにあり、日々の政治判断のすべてを自ら下すわけではありません。私たちが直接意思を示す機会は選挙です。だからこそ、その一票を託すには、丁寧に、そして慎重に見極める必要があります。安易に決めるのではなく、「本当にそうだろうか。ほかに納得できる選択肢があるかもしれない」と、一歩立ち止まって考えてみる。掲げられた政策や公約は実現可能なのか、誰にどのような影響をもたらすのか。感情に訴える言葉や一時の人気だけで判断するのではなく、複数の視点から見比べ、自ら判断する――有権者に求められているのは、そうした姿勢ではないでしょうか。

 とりわけ、これからの社会を担う若い世代の皆さんに、この点を強くお伝えしたいと思います。デジタル情報があふれる現代では、関心のある話題ばかりが表示される仕組みや、似た意見に囲まれやすい環境によって、知らず知らずのうちに視野が狭まることがあります。いわゆるエコーチェンバー現象です。さらに、生成AIを悪用したデマなどが誤認を生み、多くの人の投票行動に影響を及ぼしていることも指摘されています。雰囲気に流されず、周囲に飲み込まれず、自分の軸に照らして導き出した結論であれば、納得もできるでしょうし、やがて誇りに思える瞬間も訪れるはずです。もちろん、今や生活に欠かせないデジタルの利便性を否定するものではありません。その特性を踏まえたうえで、意識して複数の視点に触れようとする姿勢こそが、これからの時代に求められています。

 だからこそ、「かもしれない」と考える力はいっそう大切です。自分の見ている情報は偏っているかもしれない。別の見方があるかもしれない――。そうした想像力が、より健全な判断へとつながっていくはずです。そして今、政治活動と公務員(制服組)のあり方をめぐる議論が活発ですが、政治に携わる者は、「法に触れるかもしれない」、「議論を二分し、無用な軋轢を生むかもしれない」と、自分事として考える姿勢は不可欠だと思います。

 皆様に選んでいただき現在の役割を担っている私自身も、「もっと良い方法があるかもしれない」と、常に政策を磨き続けていきたいと考えています。ハンドルを握るときの慎重さを、そのまま社会の進路を選ぶまなざしへ。「かもしれない」という一考が、私たちの未来をより確かなものにしていく――そう信じています。

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著者

はっとり 将也

はっとり 将也

肩書 名古屋市会議員(北区)
党派・会派 立憲民主党

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