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「ぼんやりした不安」の正体と、未来への道筋 【26年7月6日 『逢坂誠二の徒然日記』8585回】

2026/7/6

昨日は、横浜で山崎誠前衆議院議員とともに、原発や再エネについての講演を行いました。会場一杯の方にご参加頂き、感謝、感謝です。


1)「ぼんやりした不安」の正体と、未来への道筋

先日、街頭で何人もの方から、「何となく将来が心配です」「漠然とした不安があります」という声を伺いました。(もちろん「ぼんやり」どころか、明らかな不安を抱えているという方もおられます。)

この不安は、一つの出来事から生まれているわけではありません。さまざまな要因が重なり合い、将来への見通しが立ちにくくなっていることが背景にあるのだと思います。

では、その不安の正体とは何でしょうか。そして、政治はどのような道筋を示すべきなのでしょうか。


第一は、人口減少と少子高齢化です。

働く人が減り、高齢者が増える社会では、経済も社会保障も大きな影響を受けます。この現実から目を背けることはできません。だからこそ、安心して子どもを産み育てられる環境を整え、多様な働き方を支え、一人ひとりが能力を十分に発揮できる社会を築かなければなりません。


第二は、物価高と賃金の問題です。

生活必需品の価格が上がる一方で、所得の伸びが追いつかなければ、不安は大きくなります。そのためには、一人ひとりが持っている力を最大限に発揮できるよう人への投資や技術革新を進め、中小企業を支援し、持続的な賃上げを実現しなければなりません。非正規雇用の適切な是正も重要な課題です。


第三は、年金、医療、介護など社会保障への不安です。

制度を維持するためには現実を率直に示し、世代間、さらに負担能力の違いにも配慮した公平性を確保しながら、誰もが安心して暮らせる持続可能な仕組みに改革していくことが必要です。


第四は、財政への不安です。

国の借金や金利上昇の影響を国民に正確に伝えず、楽観論だけを語ることは無責任です。経済成長を実現するとともに、負担能力に応じた税制や社会保障制度へと見直し、所得の再分配機能を高めながら、将来世代に過度な負担を先送りしない財政運営を進めなければなりません。


第五は、食料安全保障です。

世界情勢や気候変動によって輸入が滞れば、私たちの暮らしは大きな影響を受けます。農業、林業、水産業を支え、国内の生産力を維持・強化することは、安全保障そのものです。輸入先の分散と自給力の向上が欠かせません。


第六は、エネルギーへの不安です。

資源の多くを海外に依存する日本では、国際情勢が直ちに暮らしへ影響します。省エネルギーを進めるとともに、再生可能エネルギーの導入を拡大し、安定供給体制を構築しなければなりません。特に地域が主体となって再生可能エネルギーを活用し、その利益を地域に還元する仕組みが重要です。


第七は、国際情勢と安全保障です。

世界では紛争や対立が続いています。軍事力だけではなく、外交力を高め、多国間協力を重視しながら、日本の平和と安全を守ることが重要です。そのためには、情報収集・分析能力を高めるとともに、サイバー空間を含めた新しい安全保障への備えも強化しなければなりません。その際には、適切な監視と検証によって民主的統制を確保することも欠かせません。


第八は、地域社会の衰退です。

人口減少によって地域の活力が失われれば、日本全体の力も弱くなります。地域の自主性を尊重しながら、それぞれの特色を生かして発展できる仕組みをつくることが必要です。


第九は、教育への不安です。

未来を担う人材を育てることは、最も重要な投資です。子どもから大人まで、誰もが学び続けられる社会を実現することが、日本の将来を支えます。成果が現れるまでには時間がかかりますが、だからこそ今から着実に取り組まなければなりません。


第十は、政治そのものへの不信です。

国民が政治を信頼できなければ、どんな政策も前へ進みません。情報公開を徹底し、国会で十分な議論を尽くし、国民への説明責任を果たすことが民主主義の基本です。特に、公的活動を適切に記録し、公文書を確実に管理することは、日本の未来を支える重要な基盤です。


第十一は、災害と気候変動への不安です。

日本は自然災害の多い国です。防災・減災への投資を惜しまず、気候変動への適応と脱炭素を着実に進めることが、安心につながります。


第十二は、AIをはじめとする技術革新への不安です。

新しい技術は暮らしを豊かにする可能性を持つ一方で、仕事や個人情報への不安も生みます。技術の発展を促しながらも、人間の尊厳と権利を守るルールを整備し、誰もが安心して技術の恩恵を受けられる社会を築くことが重要です。


もちろん、以上十二の課題の一つひとつに応じた政策は必要です。しかし、私は、この十二の不安を乗り越えるために、特に力を注ぐべきことは三つあると考えています。


第一は、教育をはじめとする「人への投資」です。

人口減少が進む時代だからこそ、一人ひとりが持っている力を最大限に発揮できる社会をつくらなければなりません。教育、研究、科学技術、人材育成、そして学び直しへの支援を充実させることは、日本の将来を支える最も重要な投資です。


第二は、食料とエネルギーの自給力を高め、安定供給を確保することです。

世界情勢が不安定になる中で、国民の命と暮らしを守るためには、海外への過度な依存から少しでも脱却し、地域の力を生かしながら、持続可能な供給基盤を築いていくことが不可欠です。これは経済政策であると同時に、安全保障政策でもあります。


第三は、情報公開を徹底し、熟議を重ねる民主主義を取り戻すことです。

国民に都合のよい話だけを伝えるのではなく、厳しい現実も率直に共有する。そして、十分な情報を基に国会で議論を尽くし、国民とともに将来の方向を考え、決定していく。その積み重ねが政治への信頼を育み、「ぼんやりした不安」を安心へと変えていくのだと思います。


人への投資、食料とエネルギーの基盤強化、そして情報公開と熟議による民主主義。この三つは、それぞれ独立した政策ではありません。互いに支え合いながら、日本の未来を築く土台です。


社会は複雑になり、不安を一つの政策だけで解消できる時代ではありません。だからこそ、人を育て、国の基盤を強くし、民主主義を健全に機能させる。この三つを着実に積み重ねることが、将来への不安を希望へと変えていく最も確かな道だと私は考えています。


将来への不安を小さくし、次の世代に希望をつなぐために、私はこの三つを政治の中心に据え、愚直に取り組んでいきたいと考えています。


さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。

【26年7月6日 その6888『逢坂誠二の徒然日記』8585回】


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