2026/5/14
◆ 広島瀬戸内新聞・社説
カルビー白黒包装の衝撃──この状況で巨大病院もアリーナも本当に建てられるのか
カルビーポテトチップスが白黒包装に変わった。
石油危機が、ついに生活の最前線にまで及んだ象徴である。
包装資材すら確保が難しい。
つまり、石油由来のあらゆる製品が逼迫し始めているということだ。
この状況で、広島駅北口に
- 県立・巨大【湯崎】病院
- 広島市主導の新アリーナ
を同時に建設するという計画が、果たして現実的と言えるのか。
断じて無理である。
建物とは、いまや鉄とコンクリートの塊ではない。
ナフサ(石油化学製品)の塊だ。
断熱材、外装材、内装材、配管、電線、樹脂部材――
石油がなければ建設は成り立たない。
その石油が逼迫しているのだ。
県も市も、計画の見直しを避けて通ることはできない。
むしろ、ここまで状況が変わった以上、
話し合って最低限、どちらかを諦めるのが政治の責任である。
私がもし市長や知事、市議や県議の立場なら、十万を超える市民署名があるアリーナのみ継続できるかどうか検討したい。
一方で、巨大病院は断念したい。
南区宇品の県病院を
- 1981年耐震基準を満たさない部分の改築
- 中電病院
- 旧JR広島病院=現県立二葉の里病院
との役割分担の再整理
で十分に対応できる。
広島は島の集合体である。
大震災が起きれば、川が障害となり、
市内は容易に孤立する。
だからこそ、各島(地域)に公的病院が分散して存在することが安全保障なのだ。
巨大病院を一箇所に集約する発想は、
広島の地形を理解していない。
危機管理としても愚策である。
石油危機は、政治の“メンツ”を守るための計画を
容赦なく破壊する。
現実を見ずに突き進めば、
そのツケは市民が払うことになる。
政治は現実から逃げるな。
広島の未来を守るために、
県と市は計画の抜本的見直しを行うべきである。
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