2026/3/8
本日、衆議院予算委員会の地方公聴会のため鹿児島を訪れ、その前に 志布志国家石油備蓄基地 を視察しました。
世界情勢が不安定さを増す中、日本のエネルギー安全保障を支える現場を直接確認する貴重な機会となりました。
最近は中東情勢の緊張が高まり、政府が国家備蓄石油の放出を検討しているとの報道もあります。
その意味でも、今回の視察は非常にタイムリーでした。

圧倒される巨大な備蓄施設
志布志湾の南端に広がる備蓄基地に到着すると、まず目に入るのは巨大な原油タンクです。
高さはおよそ22〜24メートル。
基地には43基のタンクが並び、約500万キロリットルもの原油を備蓄しています。
数字だけではなかなか実感が湧きませんが、実際に現地で見るとそのスケールに圧倒されます。
この基地には、10万トンから30万トン級の大型タンカーが接岸できる設備があり、海底の配管で原油を基地に送り込む仕組みになっています。
日本のエネルギー供給を支える、まさに重要な拠点です。
日本の石油備蓄は「約254日分」
説明によると、日本の石油備蓄は
を合わせて、約254日分が確保されています。
日本は原油輸入の9割以上を中東に依存しています。
そのため、ホルムズ海峡などの情勢が緊迫すると、日本のエネルギー供給にも大きな影響が出る可能性があります。
だからこそ、この国家備蓄は日本の経済や国民生活を守るための「安全装置」と言えるものです。
有事の際は数日で放出可能
視察では、備蓄石油の放出体制についても説明を受けました。
政府から放出指示が出た場合、
当日から約2日程度で出荷が可能とのことです。
普段から設備の点検や訓練を重ねているからこそ、緊急時にも迅速な対応ができる体制が整えられています。
2022年、ロシアによるウクライナ侵攻の際には、国際エネルギー機関(IEA)の協調のもと、日本も国家備蓄の一部を放出しました。
こうした体制は、世界情勢が不安定な時代においてますます重要になっています。
徹底した安全対策
大量の原油を扱う施設だからこそ、安全対策も徹底されています。
例えば
など、多重の安全対策が講じられています。
また、基地の周囲には黒松などの植栽が行われ、外からタンクが見えにくいよう景観にも配慮されています。敷地の約84%が緑地とのことで、環境との調和も意識された施設でした。
日本を支える「見えないインフラ」
今回の視察を通じて感じたのは、
こうした施設が普段はほとんど注目されないインフラであるということです。
しかし、いざという時には、日本の経済や国民生活を守る極めて重要な役割を果たします。
そして、そのインフラを支えているのは、現場で日々設備を管理し、安全を守っている多くの方々です。
日本のエネルギー安全保障は、こうした現場の努力によって支えられているのだと改めて実感しました。
政治の責任
国会では予算や政策を議論しますが、
その政策が実際にどのような現場で支えられているのかを理解することは非常に重要です。
今回の視察で得た知見を、今後のエネルギー政策や予算審議にしっかりと活かしていきたいと思います。
この後、鹿児島市の 城山ホテル鹿児島 にて、衆議院予算委員会の地方公聴会が開催されました。
農業や地域経済などについて、地元有識者の皆様から大変貴重なご意見を伺いました。
その内容については、次回のブログでご報告します。
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ホーム>政党・政治家>池下 卓 (イケシタ タク)>日本のエネルギーを守る最前線へ 志布志国家石油備蓄基地を視察。