2025/12/10
1997年に採択されたオタワ条約は対人地雷の使用、生産、貯蔵、移譲を禁止する国際条約です。
地雷の生産・輸入国でもあった日本は98年に締結し、2003年には約100万個の地雷を廃棄し、地雷除去の支援国として世界有数の資金援助も行っています。
私は参議院議員時代、対人地雷を無くす運動に関わっていて、日本にある対人地雷の最終廃棄の式典に当時の小泉純一郎総理や羽田孜元総理と出席した時の感動を今でも思い出します。もちろん、世界には「悪魔の兵器」と呼ばれる対人地雷がまだ多く存在していることは知っていても、きっと人類はこれをすべて廃棄する方向に行くと思っていたからです。
今年、フィンランドがこのオタワ条約から離脱しました。ウクライナに侵攻したロシアと接する国境が1,300kmもあるフィンランドでは、地雷は重要な軍事作戦なのでしょう。でも、地雷で死傷するのはフィンランド国民でもあるのです。それでも、国防のためにはやむを得ないということか。
オタワ条約から30年近くが経つのに、世界の情勢は平和から戦争へと逆戻りしたかのようで、暗い気持ちにならざるをえません。
それでも毎日小さくても心温まるニュースを見つけることができます。化粧品会社は季節毎に商品の入れ替えやデザイン変更などで、処分されるものが多数出るのですが、一般社団法人のバンクフォースマイルズはそれを買いたくても買えない人に届けるプロジェクトを2021年11月からスタートさせ、生活苦のひとり親の女性に化粧品の詰め合わせを年間6万人に届けてきたそうです。
お米も高い。野菜も高い。クリスマスケーキも高くなりそう。そんな中で、少しでも家族に美味しいものを食べさせたいと悪戦苦闘しているお母さん達。とても自分の化粧品なんて買う余裕がありません。そんな時、化粧品の詰め合わせをプレゼントされたら…そりゃあ、嬉しいに決まっています。
離婚した女性たちのネットワーク「ハンド・イン・ハンドの会」を主宰して、母と子の合宿を春夏やっていました。そこで母親が熱で寝込んでいても子ども一人でご飯が作れるようにと5歳からの料理教室をしていた話は以前も書きましたが、母親向けのプログラムもありました。
それはカラーコーディネーターの会員を講師に招いたもので、自分に似合う色のスカーフを巻き、髪を整え、似合う色のルージュをつけてもらった人が、鏡を見てパァッーっと顔が輝き、「素敵!」「似合うわ」と口々に褒められた表情は、離婚した後の生活は苦しく、眉間にしわが寄っていた「暗い人」という印象を一変させるものでした。化粧品の効用、褒められることの効果を再確認したものです。
いろいろ不安も不満も怒りも心配もあるけれど、今年もあとわずか。笑い飛ばして明るい顔でいくっきゃないでしょう!
前回はこちら
高齢で家を失う悲惨さ
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