2026/5/9
今日は、いろいろなことがあったが、帰宅後、連れ合いのおすすめで、甘利俊一先生の講演を聞いた。
甘利先生は、東京大学、理化学研究所、帝京大学と、研究の場を変えながらも、AIの第一世代からずっと数理工学と言う分野から研究し続けてこられた。
現在はその第三世代。AIのおかげで、日本の株価も上がっているようだが、第一世代があって、その後下火になっても、日本は研究を続けた。だから、日本には最先端の研究があった。それが第二世代へ。その第二世代も下火になっても、日本では研究が続き、現在の第三世代へと繋がったのだそうだ。
今回の講演は、2025年京都賞を受賞された記念講演だった。示唆に富む講演なので、ぜひ聞いていただきたい。
https://www.youtube.com/watch?v=ww5JNDBeTKw
甘利先生も、英文の推薦文を書いたりする際にAIを利用しているという。「AIはどんどん上手く使ってください。」と語る。
しかし一方で、AIは軍事的に利用され、安上がりな殺人兵器にもなり、国家の覇権競争、金儲けの道具にもなってきていると警笛を鳴らす。
そして、AIによって、人類は「思考する楽しみ」「思考する苦しみ」「じっくりと解を求めるという、苦しくも楽しい」営みを奪われてしまうことにも警笛を鳴らしている。
その結果、人類の思考能力が減退すると、ポピュリズムが台頭し、自由、平等、民主主義が奪われ、独裁者が台頭する危険があるという。
このようなAIによる人類の思考力の減退は「人類の家畜化」をもたらす。この「人類の家畜化」を避けるためには、教育が重要であるという。
これまでのように知識を得るということについては、まさにAIに任せればいいかもしれない。
しかし教育で重要なのは、
◯先生の生き様を学ぶこと
◯仲間同士で意見が違う人と討論し、人の考えを学び、尊重する力を身につけること
を学ぶことだという。そして、苦しみを越えて得られる楽しみを得ることの大切さを指摘する。先生自身も、違う分野の人たちとの議論の中からアイディアをもらったという。
東京大学での学生生活についても印象的だった。論文を何本書けといった「馬鹿げたノルマ」を課される時代ではなく、数理工学という新しい分野で、教授陣からは
「目を大きく開いて世の中を見て、自分は自分の学問をせよ!」
と激励される。そんな学問の自由がある環境が存在したという。素晴らしい!数年間、統計?という新しい知識を得るため、論文を1本も書かなかった時期があるとのこと。現在の研究者たちから、ため息が聞こえそうだ。こういう自由が研究には不可欠ではないだろうか。
AIを上手く使いながらも、人類が自ら考えることを放棄することなく、新しい時代に必要な思考や対話といったことを学ぶ教育を通して「人類の家畜化」を避け、進んでいくことの大切さが指摘された。そして、その人類の思考は、独裁者やポピュリズムを廃し、自由、平等、民主主義を守っていくことにつながるという指摘に、深く納得させられた。
AIを使いこなす時代にあって、流山市の子どもたちの教育のあり方もまた、大きく変えていく必要があるのではないだろうか。
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ホーム>政党・政治家>上田 恵子 (ウエダ ケイコ)>流山でも「AIがある時代の教育」へと大きな舵取りが必要だ!