2026/3/17
今年度も受験シーズンがほぼ終わり。
あと2週間ほどで新年度、それぞれの学びの場に新入生が入学していきます。これまで、都立高校入試について、公立中学校における内申点の公平性などの論点を区議会で取り上げてきました。
都立高校の入試制度については、この内申点などの①評価・評定の公平性、公正性に加えて、➁都内全校で決まった日程で実施するため、1校のみ・1日程しか受験できない点(単願制)も、変えていく必要性があると考えています。
【評価・評定の公平性、公正性】
区立中学校においては、現行、9科目に対して、3つの観点(「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」)でABC評価をし、それを集計して1-5で評定をするというやり方を採用しています。
3つの観点の中にある「態度」については教員による主観度合いが高くなり、評価結果を学年全体・学校全体でみているとはいえ、不公平が介在しやすい。
また、「知識・技能」は主に定期考査・小テストといったテスト点数でほぼ評価となるので、「態度」に比べたら客観性が高いですが、(これは、議会で質疑した点でもありますが)定期考査やテストの難易度・問題の質は教員に依存してしまうので、こちらにもやはり不公平さが残ってしまいます(なので、議会では、全部とはいわないまでも、定期考査内容をクラウド上で他校とも共有し質問レベルを揃えては?というような提案もしました。まったく無理そうな答弁でしたが^^;;)区議会2025年決算委員会での質疑:https://setagayacity.stream.jfit.co.jp/?tpl=gikai_result&gikai_day_id=749&category_id=11&inquiry_id=9809
【単願制の見直し】
今年度の入試においては、都立高校においての倍率は平均1.29倍とまだ1を割ってきてはいませんが、全国的には、1を割ったところも多くありました。
※全国:https://news.yahoo.co.jp/articles/936a80a740a84fe728a8f4841b678914d65bdd5b
背景には、私立高校の授業料無償化が大きく影響していると思われますが、これがなかったとしても少子化が進展してくる中、
1日程・1校しか受けられないいまの単願制は、私立高校に比べると柔軟性にかけ、やはり変えていかなければならないのは明らかです。本来、私立高校授業料無償化と併せて、都立高校入試について単願制から変えることを議論してほしかったという気もします。
【都道府県単位・学校単位では見られる変化】
◆内申点比率の変更
⇒今年度から、都立深沢高校においては、学力検査の得点と調査書点の比率について7:3と10:0の両方の方法で算出しどちらか高い方を本人の得点として選抜する 新たな方法が採用されました。(※都立高校なのに東京都のHPみても↑こちらの情報が載っていないのですが・・・)
◆複合選抜制度の採用
→愛知県においては、2年前から2校受験できる制度を採用し、さらに試験回数は1回にして合否を判断する仕組みを導入しています。
入試制度における、公平性の課題やまた複数出願できないこと等々は、都立高校を選択する生徒が減るという問題だけでなく、
そこを見越して、中学校進学時に、中高一貫の私立を選択するという流れにつながってくると思われます。
世田谷区は、中学校進学時点で、私立中学校を受験する生徒が5割ほど。受験の結果、区立中学校への進学率自体は6⁻7割という現状ですが、「公立離れ」は高校入試制度のこうした課題を解決しないと、区立中学校における変化にもつながってきそうです。
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