2026/6/14
こんにちは、三加茂けいすけです。
前回の熱海市に続き、会派で岐阜県関市を訪問した際の視察レポートになります。
データに基づいた施策立案、これって「当たり前」なんですが、実はけっこう難しい。
行政の現場には使われていないデータがあったり、市民が利用しやすい形態でデータが公開されていないということが、よくあります。
こうした状況を改善するために、データに基づいた政策立案の推進事例について、岐阜県関市での視察を行いました。

【関市での視察の様子】
岐阜県関市を訪問した理由は、2つあります。
①関市では関市データダッシュボードを設け、
市民に対して行政データを利用しやすい形で公開している
仕組みがあること。
②総務省が実施している
地方公共団体におけるデータ利活用表彰のData StaRt Awardで
総務大臣賞、統計局長賞、特別賞の受賞実績があり、
データの利活用において全国的な先進事例となっていること。
これら2つ、それぞれの先進事例を学ぶために、関市を訪問しました。
百聞は一見にしかずということで、先に実例を。

【関市データダッシュボードから引用】
行政のデータを市民に公開し、地域や会社の課題の解決に利用してもらうオープンデータという取組があります。
関市データダッシュボードは、オープンデータの取組の全国的な先進事例です。
オープンデータの取組、国レベルだと、内閣府と経済産業省が設けているRESASや総務省のe-Statがありますが、日本の地方公共団体レベルでの取組は進んでいるとはいえず、市民が公共のデータを活用するために、意義ある取組だと思います。
さて、ここからは市役所におけるデータ活用の話です。
このデータダッシュボードのたぐいは、市民向けに公開しているものとは別に、町内向けで更に細かいデータが確認できるものを構築しているものがほとんどです。
現にRESASとかは、一般向けのものとは別に、行政職員は幅広いデータ、深いデータを確認することができるので、関市データダッシュボードもそうした仕様になっていて、関市データダッシュボードを活用して政策立案を推進している、と考えていましたが
・・・違いました。
データダッシュボードはあくまでデータ分析のイメージを職員に共有するためのもので、本当の目的は担当課が持っている個別データの分析にあるとのお話でした。
イメージは関市データダッシュボードで
データ分析で「こんなことができるんだ!」と気づいてもらって
個別データ分析につなげるという流れを作っているのがキモです。
そのため、データに基づく政策立案の推進の業績評価は、データダッシュボードの利用度合いではなく、個別データ分析の数で評価しているとのことで、大変興味深かったです。
個別データ分析というと、イメージが湧きづらいかもしれませんが
たとえば、介護保険の部署が持っている介護データ。
これは要介護1とか要介護2といった介護度の情報だけでなく
既往歴、介護度がどれくらいの時間で進んだか、家族構成といった
複雑で幅広いデータが存在します。
個別データ分析はこの介護保険のようなデータを分析して
政策に活用することを指します。
また、関市の職員の方が「データ分析よりも、分析後のディスカッションの方が大事」とお話をされていたのも印象に残りました。
関市データダッシュボードのようなオープンデータ、データに基づく政策立案の推進のいずれも、出雲市では道半ばです。これらの分野の先進事例である、関市や神戸市の取組を参考にしながら、出雲市での政策立案に生かして行く所存です。
データ分析はあくまでも意思決定の「補助」。意思決定を正しく導くための「地図」であることを、改めて感じた視察となりました。
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