大河原 ふゆこ ブログ
浜崎洋介さんの「リベラリズム」論がとっても面白い!!
2026/5/9
文芸批評家の浜崎洋介さんの「リベラリズム」論がとっても面白くて、日頃、リベラリズムな言説に遭遇する度に感じていることを、非常に適格に言語化されていて唸ります。
今月の表現者クライテリオンの論考も何回も読んで腑に落としたいもの。
◆過去の権威や文化規範を否定し、個人の自由な選択を最大化しようとする「リベラリズム」という思想は、その自由の条件=共同体の在り方には一顧だにせず、さらに共同体を支える私たちの道徳的判断=生き方についても触れようとはしない。
◆(しかし例えば、)国家の暴走を牽制するためにリベラリズムが必要だというのも大きな勘違いでは。
そもそも国家が暴走したのは、社会共同体の規範が崩れ、自由が過剰になったから。
◆自由を担保するためには、一定程度の「平等」が必要だが、その範囲を確定するには、我々「宿命共同体」のナショナリズムが必
要。日本という「国民国家」が安定しているからこそ、自由な社会が成り立っている。
◆ヨーロッパでも、公共性に反しない限り個人の自由を認めると公共性が一番上に置かれている。
自由よりも公共性が上にこないと秩序を保てなくなる。
(仮に「個人の自由や権利」を普遍的なものとして第一義的に位置付けたとしても、その土台には共同体(家族や地域)や国が不可欠であるという理解)
さらに、浜崎先生は、アリストテレスを引用し、
◆最高善としての「幸福」を実現する技術は、感情を自制し、超過と不足のあいだにある態度(中庸)を冷静に見極める卓越した能力、他者とのあいだで自由に自然に振る舞うことができるのか、という「徳」。
福田恒存を引用し、
「自由とは、全体のなかにあって、適切な位置を占める能力である」
と。
(これらは、3年ほど細々と学んでいるシュタイナーの人智学でも学んでいる態度!)
『家庭の法と裁判』は、4月から共同親権施行になり、キャッチアップのため。
