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黒田 こうへい ブログ

【選挙戦略:候補者の質、選挙区との相性】葛飾区議会議員選挙の結果について

2025/12/13

今回は選挙第2弾葛飾区議会議員選挙についてです。
今回は選挙の結果と一般的な選挙戦略・選挙区の選び方などについて解説したいと思います。
 

※政治参入を増やす目的もあり、一般的な選挙戦略やデータをもとに解説しますので、多少読んでいて不愉快に感じられる人もいるかと思いますが、その場合は、ブラウザバックしてください。

 
まず、選挙結果ですが、結論から言うと、 投票率40.3%(都議選よりも5%低く投票者が約2万人少ない) 、得票数が1934票、当選ラインが2035票と約100票差で落選しました。  
 
これは完全に私の力不足です。
 
私を支持してくださった方々なら、よくある【力不足】の一言で片付けられるよりも、 都議で1万500票も取ったのに区議で負けた理由と考察を聞きたいでしょうから、以下、私なりの考察をします。
 
選挙前に区議選ではどの程度の票を見込んでいたのかというと獲得票数3000票~4000票、最低当選ライン2000票と見てました。
葛飾区では都議選から区議選の期間が短いので、都議と区議の両方に出るという方法があるのですが、過去二回の都議選と区議選の両方に出て当選した人の得票数が、大体都議選の6~7割になっているのですね。
 
私の都議選の1万票が6割になると6000票で上位当選なのですが、今回は立候補者数が過去最高で、かつ、都議選に出ていない参政党、れいわの新人がでるので、半分になったとして3000票は取れると見込んでました。しかし、実際には1934票と大幅に予想を下回りました。
葛飾区の区議会議員選挙は23区の中で唯一選挙日が2年ずれているため、各政党の政治関係者が集中的に応援に入る総力戦になります(政党所属だと都議出て区議出るはできないことが多い。無所属は葛飾区ではかなり不利だが都議と区議に両方出るという方法である程度補える)。
政党が強く、投票率が低く、候補者数が多いので他の地方選よりも難しい選挙になります。
 
私の力不足は間違いないのですが、それ以外の外的要因は何だったのかというと、葛飾区が約1年間で4回選挙を行っていたこと、投票日の天気⇒(要するに投票率の低下)、選挙区との相性(事前にわかっていたこと)です。
 
約1年で4度も選挙をやっており、投票日当日が大雨だったこともあり投票率が都議選から5%程度減少、2万人程度投票者が減っているのですね。
組織票は、雨が降った程度では、減らないので、純粋に無党派の票が大きく減っていると考えられます。
区議選は知り合いの候補者に投票する人も多く、立候補者数が65人(40の枠)と過去最多、投票率が過去最低レベルだと、葛飾区のただでさえ少ない無党派の票が分散してしまい無名の新人が勝つのはかなり厳しいです。
 
さらに問題なのは、私の選挙のメインターゲットが無党派のビジネス層(そもそも葛飾区にはビジネス層が他の地域よりも少ない)等であることも今回の落選の大きな原因になっています。区議会議員選挙は何十人も出馬するので、忙しいビジネス層の有権者から「区議なんていちいち見ていられない」という声をいただくことが多くありました。
 
私のファンドマネージャー・トレーダー・大企業勤務・会社経営者・外資系金融勤務等の友人も「地方選は一度も投票したことがない」という人が多くいます(選挙に行くようにとは私から伝えています)。大雨の日に、無党派のビジネス層に投票所に足を運んでもらうことはかなり難しいことです。
そのため、落選の外的要因の1番の要素は投票率の低下、投票日の天気です。
 
おそらく、大雨の日に無党派の人達に投票して貰うだけの力は私にはなかったということです。
投票してくださった1934名の皆様ありがとうございました。力不足で申し訳ないです。
 
それと、選挙に落ちて一番心残りなのは、応援してくれた子供達の期待に応えられなかったことです。
ある男の子から「親が選挙の新聞みたいなの(選挙公報)みてたから、【黒田こうへい】って叫びまくった!」など、話してくれる子供もいて、そういう子供達の期待に応えられなかったことが何よりも悔しく感じています。
 
だからこそ、次は勝たなければなりません。
 
それと、都議選の解説に高齢化率が高く、投票率が低い葛飾区は【ネット選挙が届きにくい】と書いたのですが、実際に葛飾区議会議員選挙の時に私の選挙ドットコムのアクセス数は50万程度になっていて、投票日前日は上位当選した国民民主党の候補者よりもアクセス数は多かったです。
アクセスした人の多くが、選挙区外からだと思われますが、他の選挙区対比で、ネットでのアクセスが多くても、投票には繋がりにくいかと思います。
 
そして、ここからは、選挙に出る人向けに選挙区との相性や選挙戦略などについて解説します。
 
選挙区との相性なのですが、これは選挙前からわかっていたことですが、他の候補者や政治に詳しい有権者からも私と選挙区との相性について、
ほぼ毎日「ここに君みたいな人に投票する人はいないよ」、「君に投票するような地域じゃないよ」などと言われました。
 
候補者と選挙区の相性を合わせる行為は、衆院選などは顕著で、各国政政党はどの選挙区にどういう人物を立てるか、どういう候補者が票を取りやすいかを考えて候補者を決定しているのですね。
例えば、下町は若い女性候補者。ビジネス街はエリート会社員などです。
実際、過去の区議選でも、下町では若い女性候補やイケメン男性が上位当選しているのに、ビジネス街では、ビジネス系の候補者が上位当選したり、同じ政党公認でもビジネス系の男性候補者が若い女性候補者にダブルスコアで勝ったりしています。
 
候補者との選挙区の相性を見る要素はいくつもあるのですが、その選挙区の場所(都市部orベッドタウン⇒どういう人が住んでいるのか)、平均年収、高齢化率などです。
 
私が自分と選挙区の相性を判断するうえで重視しているものの一つが、【中学受験率】です。
私自身の政策としては、【中学受験は反対 (灘、開成、筑駒などは除く。←資産運用業界には、そこら中にいます。)】なのですが、中学受験率の高い地域は、私のような候補者との相性が良いと考えています。
有権者の教育に対する意識が高いということは、子供の将来のキャリアに意識が向いているということです。
自分の子供に将来、少なくとも【昔の私(大企業の本社勤務等)(※今の私ではない)】程度にはなってほしい、【昔の私】のような「全てストレートでそれなりのハードルを越えている」人物を良しとする可能性が高いと考えられます。
そのため、中学受験率が高く、無党派が多い地域であれば、選挙戦を有利に進められる可能性が高い⇒選挙区との相性が良いと判断できます(港区のように経営者が多い地域はまた別)。
 
次に得票数についてですが、
選挙の得票数は
得票数=候補者の質×活動量+組織票(風・ブームを含む。無所属の場合はここが0票)
と言われています。
 
【候補者の質】について、ある国政政党の選挙対策の方に聞いたのですが、候補者の質(知名度のある有名人を除く)として統計上有効なのは
 
候補者の質=経歴(東大卒⇒トヨタ自動車勤務等)+年齢(若い:選挙では年齢が非常に重要な要素)+身長(高い)+ルックス+職業(官僚、士業、有名大企業勤務などが強い)(女性ならなお良いそうです)
等があるそうです。
 
区議会議員選挙の場合、候補者の質が全候補者の中で1番でも、無所属が、それだけで取れる票は1%程度だそうです(区議選は知り合いに投票する人が多く、候補者も多く、【候補者の質】を確認しない有権者が多いため)。当然、政党に所属した場合、質の高い候補者が組織票の多くを獲得することができるため、より有利になります。
 
ここで、気が付く人も多いかと思うのですが、【候補者の質】は、民間の採用の基準に似ているのですね。
特にビジネス系の人は、大学(医学部を除けば、東大⇒京大⇒旧東工大⇒一橋。海外大学等)・就職先企業の業界内のランキング、入社難易度ランキング(銀行なら三菱UFJ、生保なら日本生命、自動車ならトヨタ自動車が1位等、人によっては出世コースの部門歴まで認識)、資格の難易度等を知っていて、一般的に良いとされる候補者を選定するプロセスが確立しているので、ビジネス街の選挙がエリート系の候補者に有利になるということです。

ビジネスにおいてなぜこのような人材評価を行い、そして、大体正しいとされるかですが、一例としては、
この方法で、
・超長期間にわたる努力ができるか(面白くもないことを長期間必死に打ち込める証明)
・勉強ができるだけの無能(偏差値バカ)ではなく、倍率が高く入社難易度の高い組織の面接を突破している(優秀とされる第三者の人物評価を何度も突破している、人物に問題がない可能性が高い)
・(総合職の場合)出世コースの場合は、どの仕事においても社内で第三者からの評価が高く、能力・人物ともに優れている可能性が高い
・資格・スキルにより、業務遂行に最低限必要な能力はある(専門性、努力できる証明でもある)
・年齢が若ければポテンシャルがある(その他の要素が非常に優れていることが絶対に必要)⇒【政治のように若いだけで有利になるのは大きな問題だと思います(おじさんなので僻んでるわけではありません。)】
・経歴にブランクがないか、ある場合はその合理的な理由⇒嫌なことからすぐ逃げる、忍耐力がない人物ではないことを確認。
・経歴が下落していないか(業界1位から業界5位に転職し、活躍もできていない場合等)(私はこれに当てはまると資産運用業界の様々な人から陰口を叩かれました。まぁ会社員は会社名や若いころの給料よりも、どこまで出世出来たかが最も重要だと思いますがね。(自分の人生観にあっているかは更に重要))⇒燃え尽きており、仕事に対して投げやりで、モチベーションが極端に低い可能性がある。
 
等が判断できるわけです。この方法で天才的な人物は判断できませんが、そのような人物は放っておいても勝手に出てくるので無視して大丈夫です!
「組織は人」なので、少しでも良い人物を選べるように、人材採用のプロセスを政治にも適用してほしいですね。
 
私が当選していれば、大企業の人事の知り合いや、ファンド勤務、外資系金融機関の友人などにお願いして、(区が許せば)学校などで、人が人を評価するときに見る所、人材評価のプロセスなどについてわかりやすく講義したいと思っていたのですが、できませんでしたね。
政治は、【雨の日に駅に立っていたのを見たから投票した】など、およそどうでも良い理由での投票が目立ちます。
そのため、人材評価の方法を学んで、有権者の投票行動が少しでも良くなればいいなと思っていました。

次に、そもそもの問題として、【候補者の質】が高い場合、無所属で、地方議員選挙にでるのではなく、政党入りして国政選挙に出るべきという話です。
私の場合、会社員の政治参入を増やしたい・地方議員を経験してみたい(政治においては地方議員は非常に重要)・個人の力のみで選挙に勝ちたい等の思いがありますので、無所属で地方選に出ていますが(もちろん地域を良くできるだけの能力があると自負しています)、一般的に【候補者の質】が高い候補者であれば、その地域に対するよほどの思いがない限り国政政党入りして最初から国政を目指すべきだと個人的には思います。
国を良くすることでその地域も良くなるはずです。
 
落選しておいて偉そうなことをいって恐縮ですが、実は東京23区の区議会議員選挙(特に下町)に無名の完全無所属新人・政治未経験の候補者が当選することは非常に難しいのですね。
選挙ドットコムなどを見ると、無所属新人の候補者が当選しているようにみえるかもしれませんが、実際には、国政政党の推薦や地域政党の公認、地元の国会議員の秘書、区長とのセット選挙(区長はOO候補、区議はOO候補に投票を依頼するなど)、世襲議員など資料からは確認できない事情が多々あります。
実際、選挙区によっては、過去30年近く、完全無所属・政治未経験の議員が当選したことのない選挙区もあります。そして、国政政党が乱立していることからも、 各政党から立候補者が出るため、ここから先はさらに無所属新人の当選が難しくなると思われます。
なので、選挙に立候補する場合は、本当に完全無所属新人で出るべきなのか良く考えたほうがいいと思います。

志のある良い候補者が票割れによって落選することで、一番の不利益を被るのは、その地域に住む人々なのですから。
 
以上が、葛飾区議会議員選挙の総括と選挙戦略の解説になります。
 
それではまた!

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著者

黒田 こうへい

黒田 こうへい

選挙 葛飾区議会議員選挙 (2025/11/09) 1,934 票
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葛飾区議会議員選挙

肩書 日本証券アナリスト協会代議員、大手金融機関金融専門職(資産運用業務)
党派・会派 無所属
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