2026/3/2
どうも、谷川健一郎です。
先日、地元の祭りの役員会に参加してきました。
長年続く伝統行事、準備の過程には必ず「世代間」のギャップがあります。
会議の合間、ふと周りを見渡すと、当たり前ですがPCを持ち歩く人は皆無。
私はPCは仕事道具ですが、世代間だけでないギャップも感じました。
一方で「スマホさえあれば事足りる」という環境が定着しつつあります。
そんな風景から、ふと「なぜあのデジタル商品券は売り切れなかったのか」という問いが頭をよぎりました。
今回も感じたのですが、スマホという「入口」はほぼ全員が持っている。
連絡網もLINEで完結する。
それなのに、行政や自治体が発行する「デジタル商品券」のような施策になると、なぜか足並みが揃わない。
「使えない」という声を聞くこともありますが、果たして本当にそうでしょうか?
実は、「デジタル=便利でお得」という勝手な期待値と、
知らず知らずに、違う意見を拒否し
自分と似たような意見や環境に囲まれる状況に
課題があるのではないかと思うのです。
「デジタル化すればみんな喜ぶはず」という作り手側の期待値と、
「今のままで十分困っていないし、むしろ新しいことを覚えるのが面倒」という
受け手側の実情が、綺麗にすれ違っています。
デジタル機器をあまり使わない層にとって、
スマホは「電話とカメラ」のツールであり、
そこへ「財布」という概念を追加するのは結構ハードです。
私たちのようにデジタルが日常に近い人間ばかりで会議をしていると、
「みんなスマホ持ってるんだから、これくらい簡単にできるでしょ?」という共通認識で話が進んでしまいます。
本当は「操作画面が怖い」「使い方がわからない」という切実な声が、届いていないかもしれません。
お店側もクレジットカード決済が身近にないと
単純に決済だけでコストが数%上昇します。
面倒な手間も騙されるかもしれないリスクもあり踏み切れないのかもしれません。
祭りの準備をしていてつくづく思うのは、「大事なのはツールじゃない」ということです。
お囃子のリズムや、山車の引き回しの多くを口伝にしているのは、
どれだけデジタル化が進んでも「直接教わる」という継承の方法を残すためのもので
コミュニケーションの中で心も継承していきます。
一方で、事務作業や広告はデジタルを駆使すれば効率化できる。
デジタル商品券が売り切れなかったのは、技術の問題ではなく、
その「地域における信頼」が不十分だったからではないでしょうか。
「お得だよ」というデジタル上の情報よりも、
「隣の〇〇さんが使ってて便利そうだったよ」という
アナログな口コミの方が、圧倒的に信頼される。
祭りを伝承するように、一見非効率なコミュニケーションで想いも伝える。
それがこの地域の強さであり、私が守りたいものです。
地道な活動で使う人も使える場も増やしていく姿勢。
それを行う意義、心を伝え続けるしかないと思いました。
「デジタルを使える人」が「使えない人」に教える。
それは単なるITサポートではなく、祭りで言えば
「若衆が先輩から礼儀を教わる」のと同じ、地域コミュニティの健全な循環だと思います。
PCがあろうがなかろうが、スマホを使いこなそうがなかろうが、
祭りを盛り上げようという想いは同じ。
その熱量を、デジタルの力で少しだけ効率よく、少しだけ広範囲に届ける。
そんな「泥臭いデジタル活用」を、これからも議員として、
そして地域の一員として模索していきたいと思います。
現場主義です。
そして、もうすぐ山車の組み立てです。
これは、デジタルではどうしようもない!
でも連絡網はLINEで回します!
できるとこからコツコツです。
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