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【補充質疑】ミックスルーツの子どものいじめ問題について
2026/4/6
3月23日 世田谷区議会第1回定例会予算特別委員会の補充質疑。
当日の原稿を添付致します。
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まずこの補充質疑においては、いじめ問題を扱わせていただきたいと思います。特にミックスルーツの子どもたちはいじめを受けるリスクが高いという前提のもと、私はこの問題を、特定の学校や個人の責任を追及するためではなく、世田谷区に通うすべての子どもたちの安全と学ぶ権利を守る制度が、実効的に機能しているのかを確認する観点から伺います。
区の資料によれば、世田谷区立小学校におけるいじめの認知件数は、令和6年度に前年258件から834件へと、約3倍に増加しています。教育委員会は、軽微な段階からの認知を徹底した結果であると説明しています。
ところで、私はかつて、勤務していた運送会社で安全管理を担当していたことがあります。安全管理の分野では、ハインリッヒの法則というものがあり、重大事故の背後1件の背景には300のヒヤリハットという事故に至らなかったが危険だった事例が存在するとされています。 この考え方に立てば、軽微ないじめの認知が大幅に増えたのであれば、重大事態に至るリスクもより早期に把握できるはずです。ところが現実には、重大事態の認定については、依然として慎重な運用が行われているように見えます。つまり本来は、早期の原因分析と再発防止のための安全調査制度であるはずです。「軽微ないじめは積極的に認知するが重大事態は慎重に扱う」という運用が行われているとすれば、これは制度設計と運用の間に構造的な矛盾があるのではないでしょうか。この点に関して教育委員会の見解をお伺いします。
続きはコメント欄にて。
次に、いじめの態様として最も多いのは「冷やかしやからかい、悪口」です。これはいわゆるマイクロアグレッション、すなわち日常的な言葉や態度による心理的な負荷と重なる部分が大きいと考えられます。さる調査では、ミックスルーツの人は9割以上がマイクロアグレッションを感じたことがあり、また約7割がいじめを経験しているとされています。世田谷区は多文化共生を掲げ、子どもの権利条例も制定していますが、こうした明確に認識されづらい、いじめが十分に対応されていないとすれば、理念と運用に乖離があると言わざるを得ません。さらに、現在の対応では別室登校、支援員配置など、被害側の環境調整が中心となるケースも見られます。しかし本来は、加害側への教育と関係修復も含めた対応が必要ではないでしょうか。また、重大事態は個別事案にとどめず、 「区全体の学びとして活用すべきではないでしょうか」横断的な知見共有の制度化も含め、教育長の見解を伺います。
また、こういった横軸連携がなされていく中で、積極的な認知からどのような対応を行えば重大化の防止につなげられるのか、教育委員会としてどのように評価・分析し、安全確保に結び付く運用を行っていらっしゃいますでしょうか。先ほど矛盾していないとおっしゃっておられましたが、制度間の運用が結びつかないようでは、問題と言わざるを得ません。区の見解を伺います。
区側から全てのご答弁を踏まえて私からのしめのコメント (時間切れで一番最後まで言い切れなかったですのでSNSにフルバージョンを投稿)↓
子どもの安全に関わる問題として、この“認知はしているが分析していない”という構造を放置することはできないと考えます。特に外国にルーツを持つ子どもたちのリスクも踏まえ、認知から分析・予防までを接続する仕組みの構築を強く求めて、補充質疑を終わります。
著者
| 選挙 |
世田谷区議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 6,771 票
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| 選挙区 |
世田谷区議会議員選挙
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| 肩書 |
現職世田谷区議会議員、起業家・経営者・タレント・主婦 |
| 党派・会派 |
立憲民主党
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| その他 |
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