2026/7/5
2027年3月31日までに400冊読む修行🏋️♀️
現在 338/400冊
題名 『省察』
所感「本書では、体は足でも腕でもいくらでも部分に分けられるのに、考えている私だけはどこを取ってもそれ以上には切り分けられない。だからこの一点の違いを取り出すだけでも、心と体はやはり別のものだと言える、という見分け方が面白い。誰もが持っている身近な例なのに驚くほど鋭く、よく考え抜かれたものだと感じました。」
📘本の概要📘
本書は、いまから約400年前に書かれた哲学の文章で、全部で6つの省察(簡単に言うと、じっくり考える6つの回)からできています。第1版が1641年、その翌年の1642年にアムステルダムのエルゼヴィール書店から出た第2版があり、本書はこの第2版をもとにしています。
デカルトのねらいは、はっきりしています。学問にずっとぐらつかない土台をつくるために、これまで正しいと信じてきたことを1度すべて崩して、いちばん下の土台からやり直す、ということです。家を建て直すときに土台から掘り返すのに、少し似ています。
そこでまず、少しでも疑えるものは全部いったん外します。感覚は時々だますので信用しない。いまは夢の中かもしれないので、目の前の体も疑う。私をだます力の強い存在がいて、2たす3は5だという計算まで間違えさせているかもしれない、とまで疑います。ここまで来ると、確かなものは何も残らないように見えます。
ところが1つだけ残ります。こうして疑い、考えている私は確かにいる、ということです。だます相手がどれだけ強くても、考えている間は、私を何もないものにはできないからです。書き手はこれを、アルキメデスが地球全体を動かすために、たった1つの動かない点を求めたことにたとえます。わずかでも確かな1点が見つかれば、そこから大きく進める、というわけです。
次に、身近な蜜蠟(簡単に言うと、みつばちの巣からとれるろう)を例に、考える力そのものを調べます。ろうを火に近づけると、色も形も香りも手ざわりも全部変わりますが、それでも同じろうだと私たちは分かります。目や手ではなく、頭の中の考える力が、それを同じものと見分けているのです。
さらに書き手は、自分の中に、完全で無限な存在の考えがあることに気づきます。不完全な自分だけからは、それより大きく完全な考えは出てこない。だからその考えのもとになる存在が実際にいるはずだ、と進めます。そしてその存在はうそをつかないので、私がはっきり見分けたことは信じてよい、という規則が立ちます。この土台があってはじめて、目の前の物や自分の体が実際にあることも認められていきます。
最後の回では、心と体は別のものだ、とも示されます。体は足でも腕でもいくらでも部分に分けられますが、考える私はどこも切り分けられない。この違いだけでも、心と体は別だと言えるのです。あわせて、夢と目覚めの見分け方も出てきます。目覚めているときの出来事は、記憶によって前後の生活とつながっているが、夢はそうつながらない、という点で区別できると言います。
疑いから始めて、私の存在、より大きな存在、物の世界、そして心と体の区別へと、1つずつ積み上げていく。この順番そのものが本書の読みどころです。
🎙️YouTube紹介ラジオ🎙️
【ルール】
①本の読み返しOK(カウントは2回まで)
②挫折禁止の為、宣言と公開
#大和市 #大和市議会 #星野翔 #デカルト #山田弘明 #筑摩書房

この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>星野 しょう (ホシノ ショウ)>2027年3月31日までに400冊読む修行🏋️♀️現在 338/400冊題名『省察』所感「本...