2026/6/16
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
地球規模で進む生物多様性の損失を食い止めるため、今、世界共通の大きな目標が掲げられています。それが「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」です。
これは、2030年までに陸域と海域の少なくとも30%を保全・保護しようという国際的な約束です。私たちの次世代に豊かな自然を引き継ぐための、極めて重要な分岐点に私たちは立っています。
単に「自然を壊さない」という段階を超え、自然を回復軌道に乗せることを「ネイチャーポジティブ(自然再興)」と呼びます。
かつて日本には、里山や鎮守の森といった、人と自然が共生する豊かな環境が当たり前のように存在していました。しかし、都市化や過疎化によってそのバランスが崩れつつあります。30by30は、こうした失われつつある生態系を再生するための強力な指針となります。
国立公園のような公的な保護区を増やすだけでなく、日本で特に期待されているのが「OECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)」の認定制度です。
| 区分 | 具体例 |
|---|---|
| 里地里山 | 農業や林業を通じて維持されてきた豊かな生態系 |
| 企業の森 | 民間企業が環境貢献として管理・保全している森林 |
| 都市の緑地 | 社寺林、屋上緑化、市民が守る都市公園など |
このように、公的な規制区域だけでなく、民間や地域の活動によって守られている場所を「見える化」し、国全体で保全エリアを広げていく戦略がとられています。
自然保護は国だけの仕事ではありません。私たちが住む街にある公園や、近くの山々をどのように守り、活用していくか。地方自治体の役割は非常に大きいと言えます。
高槻市においても、緑豊かな北摂の山々や淀川の環境など、守るべき資産が数多くあります。これらを経済活動や市民の生活と調和させながら、いかに持続可能な形で次世代へつなぐか。制度の枠組みを理解し、現場の声を反映させた政策が求められています。
30by30の達成には、行政、企業、そして何より地域住民の皆様の理解と協力が不可欠です。自然は一度失われれば、取り戻すのに膨大な時間と努力を要します。
「自分たちの地域の自然は、自分たちで守り育てる」という意識を共有し、2030年に向けて具体的な一歩を積み重ねてまいりましょう。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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