2026/3/1
ロンドンのテムズ川沿いに立つ緑色の屋根の特徴的な建物。その古びた入口で、私は携帯電話を小さなロッカーに預けました。
金属探知機を通り、外界と完全に切り離された空間に足を踏み入れる。
そこは、英国の情報機関――秘密情報部(いわゆるMI6)をはじめとする関係者との意見交換の場でした。
「国家の判断の質は、情報の質で決まる。」
厳重な警備体制の裏には、こうした国の意思が強く伝わってきました。
今年1月11日から、単身でのロンドン出張。情報大国と言われるイギリスのMI6、MI5など複数の情報機関、それらを取りまとめる合同情報委員会(JIC)、そして同国の政治家らを訪れ、意見を交わしました。
そこで私が強く感じたのは、大きな失敗や挫折を経ながらも、試行錯誤を重ね、忍耐強く制度を磨いてきた英国の「情報力」に対する執念でした。
危険と隣り合わせで収集された情報をどう評価し、どう政策に反映するか。
その一連の流れ、いわゆる「インテリジェンス・サイクル」が回るかどうかは、制度よりもむしろ、情報の「顧客」である政治の姿勢にかかっています。
だからこそ、2月26日に自民党インテリジェンス戦略本部で取りまとめた「我が国の情報力の抜本強化に関する提言」の意義と問題意識を、改めてお伝えしたいと思います。
この記事をシェアする
シオザキ アキヒサ/49歳/男
ホーム>政党・政治家>塩崎 あきひさ (シオザキ アキヒサ)>携帯を預けた先に見えたもの ― 20年越しのインテリジェンス改革