2026/3/26
宇治市議会の予算委員会において、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)について質問し、資料要求をしたところ、接種率の現状が明らかになりました。
それによると、
1回目接種率
令和3年度:16.8% → 令和6年度:33.8%
接種完了率
令和3年度:11.4% → 令和6年度:24.4%
と、接種率は着実に改善していることが確認されました。特に中学生・高校生の層において伸びが見られ、積極的勧奨の再開の影響が現れているものと考えられます。
一方で、他の定期予防接種と比較すると依然として低い水準にとどまっており、引き続き大きな課題であることも明らかです。
■ 子宮頸がんワクチンをめぐる課題認識
子宮頸がんは、ワクチンによって予防が可能ながんであり、若い世代の命と健康を守るために極めて重要な施策です。
しかし、日本では長期間にわたり積極的勧奨が差し控えられていたことにより、接種率の低迷や不安の広がりといった課題が続いてきました。
こうした状況は、単なる医療の問題にとどまらず、行政の情報提供や制度設計の在り方が問われる政策課題であると考えています。
■ これまでの取り組み
私はこれまで議会において、HPVワクチンに関する課題について継続的に取り上げ、主に以下の観点から提起を行ってきました。
・リスクコミュニケーションの重要性
予防接種においては、単なる情報発信ではなく、市民が納得して判断できる環境を整えることが重要です。
そのため、
ワクチンの効果とリスクを正確に伝えること
不安や疑問に丁寧に応えること
意思決定を支援すること
といった双方向のコミュニケーションの必要性を、一貫して提起してきました。
・情報発信のあり方の見直し
HPVワクチンに関しては、情報不足や誤解が接種率の低迷に影響していると考えています。
そのため、
分かりやすい情報提供
タイミングを捉えた周知
保護者世代への適切なアプローチ
といった観点から、従来の通知中心の情報発信の見直しを求めてきました。
また、SNSの活用や多言語対応など、より幅広い層に届く情報発信の必要性についても提起してきました。
・接種機会の確保と環境整備
接種率の向上には、制度や情報だけでなく、実際に接種しやすい環境づくりも重要です。
特に、
適切な時期に確実に情報が届く仕組み
医療機関との連携
分かりやすい接種スケジュール
といった点について、現場の実態を踏まえた改善を求めてきました。
・キャッチアップ接種への対応
長期間の積極的勧奨差し控えによって生じた「空白世代」への対応も重要な課題です。
このキャッチアップ接種については、
制度の周知徹底
接種機会の確保
対象者への情報提供
の必要性を議会で取り上げてきました。
■ 一貫して取り組んできた視点
これまでの取り組みを通じて一貫しているのは、「市民が適切な情報のもとで判断できる環境を整えること」です。
HPVワクチンは、単なる医療施策ではなく、
情報提供
意思決定支援
行動につなげる仕組み
を含めた総合的な行政課題であると捉えています。
■ おわりに
今回の予算委員会において、接種率の改善が確認されたことは前向きな変化です。
しかしながら、他の予防接種と比較すると依然として低い水準にあり、課題は残されています。
今後も、市民の理解と納得を大切にしながら、より実効性のある施策につなげていけるよう取り組んでまいります。
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)についてのこれまでの政策提言については
・HPVワクチンの男児への接種補助を要望 かどや陽平一般質問報告その2(R7.6宇治市議会)2025/6/21
・キャッチアップ接種の早急な普及啓発が必要 かどや陽平一般質問報告1(R6.6宇治市議会)
・宇治市で子宮頸がんワクチン啓発月間実施 かどや陽平一般質問報告その3(R5.12宇治市議会定例会)
・宇治市の子宮頸がん9価ワクチン、成人の風しん抗体検査・予防接種について(予算委員会部局別審査4日目)
・宇治市で子宮頸がん(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種開始
・宇治市のHPV(子宮頸がん)ワクチン定期接種(令和3年3月定例会一般質問報告その3)
・HPVワクチンについての市政報告
「対決よりも解決」の姿勢で、引き続き積極的な市政への政策提言を行ってまいります。
宇治市議会議員 かどや(角谷)陽平 公式ホームページ

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