2026/5/12
高齢化や担い手不足が課題だと言われる一方で、本当に見直すべきなのは「人がいないこと」そのものではなく、今の時代の人が関わりやすい言葉や入口、役割の示し方ではないか――そんな問題意識を、提案として整理しました。

平素より、地域や組織を支えてこられた皆さまのご尽力に、心より敬意と感謝を申し上げます。
本日は、口頭では十分にお伝えしきれない思いを、提案として文書にてお届けいたします。
現在、多くの組織や地域団体において、高齢化や担い手不足が課題として語られております。もちろん、それ自体は現実の課題であり、これまで支えてこられた皆さまのご苦労は大変大きなものだったと受け止めております。
その一方で、現場を見ておりますと、地域に若い世代や子育て世代が暮らしていないわけではないにもかかわらず、自治会や活動団体の担い手だけが高齢化している場面も少なくありません。これは、単に人がいないということだけではなく、今の時代の人が関わりやすい入口や仕組みになっているかを、あらためて見直す必要があることを示しているように感じます。
また、長年活動を続けてこられた団体には大きな歴史と積み重ねがありますが、一方で、長く解決に至っていない課題に対して、同じような手法や伝え方が繰り返されているように見える場面もあります。その結果、本来は課題を整えるための活動であるはずが、外から見ると、活動を続けること自体が前面に出て見えてしまうこともあるように思います。
さらに、組織の中で長年使われてきた言葉や合言葉のような表現、内輪では自然に通じる言い回しが、若い世代や新しく関わろうとする方には届きにくくなっている面もあるのではないでしょうか。自分たちの主張を大切にすることは必要ですが、伝えたい内容より先に、言葉の印象や空気の強さが伝わってしまうと、新しく関わる人にとっては距離を感じやすくなります。
加えて、関わってきた年数や歳月は本来、尊重されるべき大切な財産です。しかし、その重みが無意識のうちに、新しく関わる人にとっての遠慮や萎縮につながってしまえば、意見を出しにくくし、参加の入口を狭めてしまうことにもなりかねません。経験を大切にしながらも、年数にかかわらず役割を持ちやすい空気や仕組みを整えていくことが、これからはより重要になるように思います。
私は、こうした課題は、担い手そのものが完全に失われているというより、現代の感覚に合った言葉、入口、役割分担、参加の仕組みへ十分に整えきれていないことによって生じている面が大きいと考えております。だからこそ、今の時代に合った形へ整え直していくことができれば、再び動きやすくなる可能性は十分にあると感じています。
そのためには、単に高齢化や人手不足を嘆くのではなく、次のような整理を進めることが有効ではないかと考えます。
これまで守り続けてくださった皆さまの歩みがあったからこそ、今も土台があります。だからこそ、その土台を次につながる形へ整えていくことが、これからの時代には必要なのではないでしょうか。
本稿は、誰かを責めるためではなく、より良い形で次へつないでいくための提案として記したものです。今後の体制や方向性を考えるうえで、一つの材料として受け止めていただけましたら幸いです。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>束村 はるき (ツカムラ ハルキ)>若い人が入ってこない自治会・活動団体の共通課題|高齢化や人手不足の前に見直すべき「言葉」と「入口」