2026/7/6









先日、引田城跡へ行ってきました。
実は以前、大学生のインターン生と一緒に登ったことがあります。
「暑いけど、東の丸まで行ってみよう!」
そんなことを言いながら、汗を拭き拭き山道を歩いたのを今でも覚えています。
夏の山は想像以上に暑く、途中で何度も立ち止まりました。それでも木陰を抜ける風が少しだけ心地よくて、「もう少しだけ頑張ろう」と自然に足が前へ出ました。
引田城跡は、天守閣が残っているお城ではありません。
山の中に静かに石垣が残る城跡です。
だから最初に訪れたときは、正直なところ、お城という実感があまり湧きませんでした。
「石垣は立派だけど、ここに本当に城があったのかな。」
そんな小さな違和感がずっと残っていたんです。
その違和感があったからこそ、もっと知りたいと思うようになりました。
最近、引田城跡を紹介する漫画を作っています。
その制作の中で、AIを活用した復元イメージや資料を見る機会が増えました。東かがわ市で制作・展示されている復元イラストも見せていただき、「こんな姿だったのか」と驚かされました。
石垣しか見えなかった場所に、建物が建ち、人が行き交い、瀬戸内海を見渡す城の姿が重なって見えてくる。
すると不思議なもので、同じ場所なのに景色そのものが変わって見えるんです。
「ここに櫓があったのかな。」
「殿様もこの景色を見ていたのかな。」
そんなことを想像しながら歩くだけで、歴史が急に身近なものになります。
さらに帰ってからGoogleマップで真上から城跡を眺めてみると、「ああ、この尾根を利用して築かれていたんだ」「海を見渡せる場所だったんだ」と、現地では気付かなかったことまで見えてきます。
現地を歩く楽しさと、あとから調べる楽しさ。
その両方が重なると、一つの史跡が何倍も面白く感じられます。
引田城跡は、有名なお城のように大きく整備された観光地ではありません。
だからこそ、歩いているといろいろなものが目に入ります。
登山道をきれいに保つための草刈り。
案内板。
のぼり旗。
「もっと来てもらえるように」と考えられた工夫。
登り口には駐車場やトイレなどの整備も少しずつ進められています。
地域の皆さん、市役所の皆さん、多くの方が少しずつ手をかけながら、この場所を守り続けています。
完成された観光地ではなく、「もっと良くしたい」と積み重ねている場所だからこそ、歩いていると人の思いまで伝わってくる気がします。
政治の仕事でも同じですが、立派な成果だけが価値ではありません。
誰かが毎日少しずつ続けていることが、何年も先の地域の魅力をつくっていきます。
派手ではなくても、その積み重ねがあるから、次に訪れる人が気持ちよく歩くことができます。
漫画やAIで復元されたイラストは、とても分かりやすいです。
「こんなお城だったんだ」と想像するきっかけになります。
でも、それだけでは終わってほしくありません。
実際に山を歩き、石垣を見上げると、その大きさに驚きます。
写真では伝わりにくい高さ。
石一つひとつの大きさ。
木々の間から突然現れる石垣の迫力。
そして山頂から見える瀬戸内海。
現地には、画面では伝えきれない空気があります。
だから漫画は答えではなく、入口なんだと思っています。
「行ってみたい。」
そう思っていただけたなら、それが一番うれしいことです。
引田城跡へ行かれる際は、ぜひ復元イメージと実際の景色を見比べてみてください。
「ここにこんなお城が建っていたんだ。」
そう想像しながら歩く時間は、きっと歴史をもっと身近に感じさせてくれるはずです。
日常の中にある景色も、少し立ち止まって見方を変えるだけで、新しい発見があります。
「あれ?」と思う違和感や、「本当はどうだったんだろう」という好奇心は、身近な場所をもっと好きになるきっかけになるのかもしれません。
無理に急がなくても大丈夫です。
たまには歩く速度を少し落として、目の前の景色をゆっくり眺めてみてください。そんな時間が、思いがけない出会いや学びにつながることもあります。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>山口 だいすけ (ヤマグチ ダイスケ)>6話:殿様と同じ景色を見に行こう!引田城跡公開 山口だいすけ 東かがわ市議会議員
マンガはこちらから見れます(Amazonに移動します。購読は無料)
※ちょっとしたあとがきを上のリンクだけで公開してます