2025/11/21
はじめに
明治以降、日本の大都市は急速な都市化と人口集中に直面し、衛生・交通・住宅・福祉といった都市特有の行政課題に対応する必要が生じました。大阪市は早くから府の統制下にある市制に限界を感じ、特別市制度の創設を求める運動を展開してきました。
なお、当時の市長は住民による公選制ではなく、市会(議会)によって推薦され、その後に府知事が任命する方式が採られていました。府知事は内務省によって任命された官僚であり、地方自治体の代表というよりも、国の出先機関としての性格が強い存在でした。そのため、大阪市の市長は実質的に中央統治構造の一部と見なされ、都市行政の主体としての自治的性格は十分に確立されていませんでした。こうした制度的制約こそが、大阪市における特別市運動の背景となり、都市が自ら政策を構想・実行できる主体としての地位を求める動きへとつながったのです。
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カワシマ ヒロトシ/59歳/男
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