さとう しゅういち ブログ
現職市長系イベントの議論と広島の都市構造をめぐる課題
2026/6/21
現職市長系イベントの議論と広島の都市構造をめぐる課題 A記者報告より 昨日、現職市長に近い市民団体が主催したイベントに、本社のA記者が参加しました。会場では、憲法9条二項削除を主張する右派の参加者と、平和教育の強化を求める左派の参加者が、それぞれ言いたいことを述べる場面が目立ち、議論は必ずしもかみ合っていなかったといいます。国政イデオロギーが前面に出ることで、市政の具体的課題に議論が届きにくい構造が浮かび上がりました。
一方で、コンパクトシティ推進については、立場の異なる参加者の間でも一定の一致が見られました。ただし、これは現職市政が長年掲げてきた政策方針の追認に近い側面もあり、政策的な深掘りには至らなかったとのことです。
また、アリーナ新設に伴う渋滞問題について、「渋滞するなら駐車場を造らなければよい」という意見も出ました。しかしA記者は、駐車場を抑制すれば自動車が減るという単純な構図ではなく、むしろ駅周辺に人流が集中することで、路面電車やバスといった公共交通が機能不全に陥る可能性を指摘しています。旧JR病院跡地に駐車が流れれば、患者や医療関係者に迷惑が及ぶ懸念もあります。
そもそも広島市は、富山や豊橋といった典型的なコンパクトシティのモデル都市より人口規模が大きく、「コンパクトシティ前提の都市構造」には適合しにくいという根本的な問題があります。A記者は、広島の地形や人口分布を踏まえると、適度に分散した“ネットワーク型の中規模都市”としてのまちづくりが現実的であるとの見方を示しました。
本紙としても、国政テーマに引き寄せられがちな議論とは距離を置き、広島独自の都市構造と交通課題に基づいた対抗軸を示していく必要があると考えています。
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男