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長野県立高校のいじめ問題と議会ヤジに共通する構造――解決の鍵は「傍観者」

2026/6/25

令和の玲!しもだ玲です。

今朝は石神井公園駅での活動報告からスタート。

長野県の県立高校で、生徒会長に選ばれた女子生徒が
生徒総会の場で上級生らから厳しい追及を受け、
その後、不登校となりPTSDと診断された報道が気になりました。

https://www.asahi.com/articles/ASV6S2JP0V6SUOOB005M.html

長野県教育委員会は、この事案を「いじめ」と認定しました。

さらに注目すべきは、
直接質問をした生徒だけではなく、その場で笑ったり、
はやし立てたりした生徒についても「いじめの観衆」
と認定したことです。

私は、この判断は非常に
重要な視点を含んでいると考えています。

いじめは加害者と被害者だけの問題ではない

いじめというと、
・加害者
・被害者

の二者だけに注目しがちです。

しかし実際には、
・周囲ではやし立てる観衆
・見て見ぬふりをする傍観者

の存在が、いじめを継続させたり深刻化させたりする
要因になることが知られています。


 

今回の長野県の事案も、
もし会場全体が冷静な雰囲気であったならば、
被害を受けた生徒が感じた心理的負担は違ったものに
なっていたかもしれません。

だからこそ、いじめ対策は加害者対応だけでは不十分なのです。

練馬区議会でも傍観者対策を提案

昨年末に議会に報告された
『区立小中学校における暴力行為・いじめ・不登校の状況』
をもとに、本年の予算委員会でこの問題について取り上げました。

 


2026年2月27日練馬区議会予算委員会
しもだ玲議事録より引用

 

その際、練馬区教育委員会に対し、

「いじめは当事者間だけの問題ではなく、
傍観者の行動が継続や深刻化を左右する」

と指摘しました。

そのうえで、
・ロールプレイを含む学級活動
・道徳教育の充実
・教員研修の強化
・教材整備

などを通じて、傍観者が行動できる力を
育てるべきではないかと提案しました。


 

教育委員会からは、
道徳の授業や教員研修を実施していると
すれ違いの答弁がありました。

「やっている」ではなく「変わったのか」

一方で、
私が議会で繰り返し申し上げたのは、

「何をやったか」

ではなく、

「子どもたちの行動が変わったのか」

を検証する必要があるということです。

研修を実施した。
授業を行った。
教材を配布した。
これらはすべてアウトプットです。

しかし本当に重要なのは、
・困っている友達に声をかけられたか
・大人へ相談できたか
・見て見ぬふりをしなかったか

というアウトカムです。


いじめ対策は、
実施件数や研修回数を増やすことが
目的ではありません。

子どもたちの行動変容に
つながっているかを検証してこそ意味があります。

実は議会にも存在する「傍観者問題」

私はこの問題を学校だけの話だとは考えていません。

実は議会の場においても、似たような構図を目にすることがあります。

これまで私は、多数派議員による
小柄な女性議員への「小さくて見えない」といった発言や、
集団でヤジを飛ばして質疑を妨げるような場面を見てきました。

しかし、そのような場面でも、
多くの議員は注意することなく、
「聞こえなかった」「知らなかった」という形で
黙認してしまうことが少なくありません。

私はそのたびに、議場内で注意をし続けてきました。

 

 

なぜなら、問題は発言した本人だけではなく、
それを見聞きしながら止めない周囲にもあると考えているからです。

これは学校におけるいじめの構図とも重なる部分があります。

誰かを傷つける言動があったとき、
勇気を持って「それは違う」と言える人がいるかどうか。

その積み重ねが、組織や集団の文化を決めていきます。

子どもたちが声を上げられる環境づくりを

練馬区の資料では、
いじめを受けても誰にも相談していない中学生が存在しています。


令和6年度練馬区いじめ等の状況資料より一部引用

相談窓口を整備することも重要ですがそれ以上に、

「困ったら相談していい」
「見かけたら大人に伝えていい」
「おかしいと思ったら止めていい」

という空気を学校全体でつくることが大切です。

長野県の事案は、一人の加害者だけではなく、
周囲の空気や集団心理が子どもを追い詰めることを
改めて示しました。

そして、それは学校だけの問題ではありません。

地域でも、職場でも、議会でも同じです。

民主主義や組織運営において最も危険なのは、
問題を指摘する人の存在ではなく、
問題を見ても何も言わない空気です。

だからこそ私は今後も、
いじめ対策において加害者対応だけでなく、
傍観者や観衆の行動変容に着目した取組みを求めていきます。
(校内カメラ設置も)

そして、子どもたちが安心して学び、
意見を述べ、挑戦できる学校づくりに向けて、
引き続き教育行政の検証と改善を訴えてまいります。

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著者

しもだ 玲

しもだ 玲

選挙 練馬区議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 3,819 票
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