2026/7/10
議事録を読んでいると
「この事業には○億円かかります」
行政の説明では、こうした数字を目にする機会は少なくありません。
でも私は、経営者として、その数字を見るたびに別のことを考えます。
「それを持ち続けるコストは、どれくらいですか?」
ということです。
経営では、新しい設備を導入するとき、購入価格だけで判断する会社はありません。
電気代や修繕費、部品交換、人件費、更新時期まで含めた「ライフサイクルコスト」を考えます。
最初は安く見えても、10年後、20年後には結果的に高くつく設備もあるからです。
行政も同じではないでしょうか。
新しい施設を整備することは大切です。
しかし、その施設は完成した瞬間から、
維持管理費、修繕費、光熱費、人件費など、
さまざまなコストが毎年発生します。
大阪市でも、高度経済成長期に整備された公共施設が更新時期を迎えています。
そのため、施設を「新しく造る」だけではなく
「どう維持し、どう更新し、必要に応じて再編するか」
私は、この視点をもっと市民にも分かりやすく共有する必要があると思います。
例えば、新しい施設を造る議案が出たとします。
議会で確認したいのは、「建設費はいくらか」だけではありません。
年間の維持管理費はいくらなのか。
30年後の大規模改修費は見込んでいるのか。
利用率の目標はあるのか。
想定どおり利用されなかった場合はどう見直すのか。
こうした数字まで含めて説明されてこそ、市民は納得して判断できます。
私は議会を「品質管理部門」だと考えています。
品質管理とは、不具合を探す仕事ではありません。
見落とされがちなリスクを事前に確認し、より良い形へ改善する仕事です。
行政も同じです。
「造ること」が目的ではなく「長く市民の役に立つこと」が目的です。
だからこそ目先の予算だけではなく、将来にわたる維持管理まで見据えて検証する。
その積み重ねが市民の負担を抑え、持続可能な大阪市政につながると私は考えています。
こうした地道な視点こそが、
10年後、20年後の大阪を支える力になるのではないでしょうか。
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ホーム>政党・政治家>中川 隆之 (ナカガワ タカユキ)>行政コストは本当に見えている? 「買うお金」より「持ち続けるお金」を考えたい