2026/4/6

この数年の北見市の状況に向き合う中で、皆で共有したい教訓があります。
18世紀の歴史家アレクサンダー・フレイザー・タイトラーが遺したとされる言葉です。
「民主主義が永遠に続くことはありえない。有権者が『投票によって国庫から恩恵を引き出せる』と気づいた瞬間、民主主義は終わる。有権者は、最も多くの恩恵を約束する候補者を選ぶようになり、放漫財政の結果、行き着く先は独裁である。」
この言葉を、今の北見市に照らし合わせたとき、皆様はどう感じられるでしょうか。「第2の夕張」という厳しい声が聞こえてくる現状において、この格言は単なる過去の警句ではなく、私たちの目の前にある「明日」を予言しているようにも思えます。
民主主義の摂理として「市民の利益を優先する」声に応じて政治力が育ち、それに応えようとする政治がさらなる財政負荷を高める。この負のループの先にあるのは、財政を救うという善意に基づいた強行的政治か、はたまた街の「破綻」か。どちらも絶対に避けたい未来です。
私は、この状況を「誰のせいにもできない」と考えています。議会の議決力に沿った企画と執行を進める行政、有権者、支持者の声を背景に議決を進める議会、身近なサービス向上やコストアップを避けたいという有権者の願い、全てが自然な事であり、「人間らしさ」を前提としたシステムの限界、つまり民主主義そのものが抱える構造的な弱点なのです。
もちろんこの考えには、たくさんの異議があると思います。「それを何とかするための議会なのでは?」「市にも議会にも先を見る力が足りてなかったのでは?」「選挙でも選択肢がなくてどうしようもできない」結局、選挙という限られた権利行使の制約と仕組みの中では、多くの人が納得できない状況が生み出されてしまいます。
でも、私はITや問題解決を本業とするコンサルタントとして、一つの希望を持っています。
18世紀には存在しなかった「IT」と「AI」という武器を使えば、この200年以上解けなかった民主主義の欠陥を、少人数の力からでも修正できるのではないか。そう考え、多くの方から信任をいただきました。
皆の権利を行使できるのは選挙の時だけじゃない。前向きな意思・意見を可視化し、希望と思いやりを持った対話の量を増やす事ができれば、民主主義は変えられる。私はそう信じています。
これまでの政治は、どうしても「密室」になりがちです。限られた時間、限られた会話の場所、そして限られた民意が力を持ってしまう民主主義システムの前提は非常に強固です。そして今後の北見では、物価上昇下の中で財政のキャッシュフローに対して、誰かが矢面に立って決断を進めるざるを得ない、善意による強行的決議に至ってしまう可能性が高まります。そして、極めてタイトな時間的制約を前提に、十分な議論と結論を共有できない中で、抑制された少数との政治的、精神的分断が進んでしまいます。
そこで私が進めていきたいのは、AIとITを駆使した「多層的・多元的な市民参加=コミュニティの力による、政治と民間のリバランス」です。
情報の徹底的な透明化(オープン化) 「財政難」という言葉を数字の羅列で終わらせず、誰にでもわかる形で可視化します。事実を共有することが、信頼の第一歩です。
サイレント・マジョリティの声を拾う(ビッグデータ分析) 意見を表面化できない現役世代、育児中の方、若者。これまで政治に届かなかった声をスマホ一つで収集し、AIで整形・分析します。一部の利害関係者の声ではなく、北見に想いを寄せる「市民全体の総意」を論点として提示します。
「正解」ではなく「納得」を創るプロセス AIは効率的な「答え」を出しますが、政治の役割は「納得」を創ることです。データを基に、市民、行政、企業という異なるセクターが同じ目線で議論し、痛みを分かち合いながらも「北見の未来のためにこれを選ぼう」と決断できる場を構築します。
タイトラーの予言を覆す前向きな方法は、有権者が「財政から何を得られるか」を問う受益者としての立ち位置だけでなく「この街をどう持続させるか」を希望を持って共に考える「当事者」として政治に一緒に関わっていただくことが大切です。
将来への希望を大前提にしながら、市民一人ひとりが持つ「この街への想い」という前向きなエネルギーを、テクノロジーによって集結させ、大きな解決策へと変えていく「多元的な民意を活かす民主主義」の再構築です。
北見市は今、大きな分岐点に立っています。 200年前にタイトラーが示唆した「民主主義崩壊と独裁」のシナリオを辿るのではく、日本で最も先進的な「新しい民主主義の聖地」として再生すること。限られた時間とキャッシュフローの中で財政を復旧していく過程で、善意に基づいた強行的な議決の場に偏りすぎないよう、前向きなで多元的な市民のセクターを強化し、北見の構造をリバランスしていく。
そのために、これまでの知見をすべて投入し、民主主義システムのリニューアルに挑みます。皆様になんとかお願いしたいのは、「応援」を超えた、この新しい仕組みへの「参加」です。
「民主主義の破綻」ではなく「新しい北見」へ。
事実を直視し、対話を諦めない。
そんな新しい政治を、今、ここから一緒に始めましょう。
会派「新・北見」を立ち上げます。
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ニシノ ヒロアキ/43歳/男
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