2026/5/8
「消防=消防吏員(常備消防)」
そう思っている人は少なくありません。
しかし、日本の消防の歴史をひもとくと、実は消防団のほうが、はるかに古い歴史を持っていることが分かります。
今回は、
なぜ消防団のほうが先に存在していたのか
消防吏員はいつ生まれたのか
を、できるだけ分かりやすく解説します。
■ 日本の消防の原点は「町の人たち」
日本の消防の始まりは、
行政組織ではなく、地域住民による自発的な活動でした。
特に有名なのが、江戸時代の「火消し」です。
江戸は木造家屋が密集し、火事が頻発する都市でした。
そのため、
町ごと
村ごと
組合ごと
に、住民自らが火消しを組織し、
火災が起きれば駆けつけて消火や延焼防止にあたっていました。
この町火消し・村火消しこそが、
現在の消防団のルーツです。
■ 消防団の思想は「自分たちの地域は、自分たちで守る」
当時の火消しは、
専業ではない
普段はそれぞれ仕事を持つ
報酬よりも地域のため
という存在でした。
これは現代の消防団と、驚くほど共通しています。
つまり消防団は、
行政に守ってもらう存在
ではなく
地域が主体となって地域を守る仕組み
として、日本の中で長い時間をかけて育まれてきたのです。
■ 消防吏員(常備消防)が生まれたのは近代になってから
一方で、
現在私たちがイメージする**消防吏員(常備消防)**が整備されたのは、もっと後の時代です。
明治以降
都市化・人口集中
近代的な行政制度の整備
こうした流れの中で、
専門職として
公務員として
24時間体制で対応する
消防組織が必要になり、
消防吏員が制度として確立していきました。
つまり時系列で見ると、
地域住民による火消し(消防団の原型)
行政組織としての常備消防(消防吏員)
という順番になります。
■ 「消防団は補助」ではなく「消防の原点」
現代では、
消防吏員が主
消防団は補助的存在
という誤解を持たれがちです。
しかし歴史的に見れば、
消防団こそが、日本の消防の原点
です。
消防吏員は、
その後に社会の変化に応じて生まれた
「専門性を担う存在」だと言えます。
どちらが上でも下でもなく、
役割が違う、同じ消防の仲間なのです。
■ 消防団の存在意義は、今も変わらない
技術が進歩し、装備が高度化しても、
地域の地理を知っている
住民の顔を知っている
いざという時、すぐ動ける
こうした消防団の強みは、今も変わりません。
むしろ災害が多様化・激甚化する現代において、
地域に根ざした消防団の存在は、より重要になっていると言えるでしょう。
■ まとめ
消防団のルーツは江戸時代以前の町火消し・村火消し
消防吏員(常備消防)は、近代以降に制度化された
消防団のほうが、歴史的にははるかに古い
消防団は「補助」ではなく、日本の消防の原点
消防団は、
日本の防災文化そのものです。
この事実が、もっと正しく伝わる社会であってほしいと、強く思います。
福井市議会に挑戦する決意をしました。
大谷たかまさです。
命を守ってきた。
次は暮らしを守る。
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ホーム>政党・政治家>大谷 たかまさ (オオタニ タカマサ)>消防吏員よりも、消防団のほうが古い――消防の原点は「地域の助け合い」にある