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川越市立川越高校はどう変わる? 100周年を迎える「市立高校」のこれからを市民目線で考える

2026/6/30

川越市は、2026年6月8日に「川越市立川越高等学校の学校運営方針(案)」を公表しました。

現在、この案について市民からの意見を募集しています。
募集期間は、2026年7月7日までです。

「高校の運営方針」と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。
しかし、これは市立川越高校に通う生徒や保護者だけの話ではありません。

川越市が、これからどのような教育を大切にしていくのか。
そして、子育て世代にとって魅力あるまちになれるのか。

そうした川越市の未来にも関わる大事なテーマだと思います。

市立川越高校は、川越市唯一の市立高校

市立川越高校は、川越市が設置している唯一の市立高校です。

2026年には創立100周年を迎えます。
今回の学校運営方針案は、その節目にあわせて、これからの市立川越高校をどうしていくのかを示すものです。

方針案では、市立川越高校の強みとして、主に次の3つが示されています。

1つ目は、普通科教育の充実です。
生徒一人ひとりの進路や個性に応じた学びを、より充実させていく方向性です。

2つ目は、商業教育の充実です。
市立川越高校には、普通科だけでなく、国際経済科や情報処理科といった商業系の学科があります。
社会に出て役立つ実践的な学びを、時代に合った形に見直していくことが考えられています。

3つ目は、地域との連携です。
川越市にある高校として、地域企業、大学、小中学校、行政などと連携しながら、地域に根ざした学校を目指す方向性が示されています。

なぜ市民全体に関係するのか

「高校の話なら、関係あるのは受験生や保護者だけでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、私はそうではないと思います。

教育は、まちの魅力そのものです。

子育て世代が住む場所を選ぶとき、教育環境はとても大きな判断材料になります。
「川越は教育が充実している」
「川越なら子どもを育てたい」
そう思ってもらえるまちになれば、子育て世代が増える可能性があります。

子育て世帯が増えれば、地域に活気が生まれます。
人口が安定すれば、税収にもつながります。
税収が増えれば、さらに市民サービスを良くしていくこともできます。

つまり、教育への投資は、子どもたちだけのためではありません。
川越市全体の未来につながる投資だと考えています。

私自身、中高一貫校の良さを感じてきました

個人的には、森田市長が政策に掲げていた公立中高一貫校の創設に、大いに期待しています。

私自身、滋賀県では数少ない中高一貫校で教育を受けました。その経験から、中高一貫校には大きなメリットがあると感じています。

まず、高校受験で学びが一度途切れにくいことです。中学から高校までの6年間を見通して学べるため、受験対策だけに偏らず、探究活動や部活動、専門的な学びにじっくり取り組みやすくなります。

また、先生方が生徒の個性や成長を長期的に見守れることも大きな利点です。3年間では見えにくい変化も、6年間であればより丁寧に支えることができます。

さらに、同じ環境で長く学ぶことで、生徒同士の関係性も深まりやすい。勉強が得意な子、リーダーシップを発揮する子、探究心の強い子、地域活動に関心のある子など、多様な個性が互いに刺激し合える環境をつくることができます。

もちろん、中高一貫校をつくればすべてが解決するわけではありません。受験競争の低年齢化や、教育格差につながらないかという懸念も丁寧に考える必要があります。

だからこそ、もし川越市が本気で中高一貫校を検討するのであれば、単に「人気が出そうだから」ではなく、どのような子どもたちに、どのような教育機会を提供するのかを明確にしてほしいと思います。

ただし、丁寧な議論も必要です

一方で、中高一貫校をつくればすべてが解決するわけではありません。

受験競争が早まらないか。
教育格差につながらないか。
既存の中学校との関係をどうするのか。
市内の子どもたちに公平な機会があるのか。

こうした点は、慎重に考える必要があります。

だからこそ、今回のパブリックコメントは大事です。

市が一方的に決めるのではなく、市民、保護者、生徒、学校関係者、地域の声を聞きながら進めていくことが大切です。

市立川越高校を、川越の未来資産に

私は、市立川越高校は川越市にとって大切な「教育資産」だと思っています。

100年続いてきた歴史を大切にしながら、これからの時代に合った学校へ進化させていく。
そのためには、理念だけでなく、具体的な計画や予算、成果の見える化も必要です。

川越市の教育をどうしていくのか。
子育て世代に選ばれるまちになれるのか。
市立川越高校を、川越の未来にどう活かしていくのか。

今回の学校運営方針案は、その大事な出発点だと思います。

7月7日まで、市民の意見が募集されています。
ぜひ多くの方に関心を持っていただきたいです。

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著者

徳宮 勇気

徳宮 勇気

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肩書 フリーランス / 自衛隊支援協会理事長
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