2026/5/8
179,500円を支払う私の手は、去年よりも少し重く、その数字の奥に“納税”だけでは語れない意味を感じていました。
今の私は、固定資産税を納める一人の野洲市民であると同時に、その税金の使い道を議論する野洲市議会議員でもあるからです。
同じ納税でも、立場が変わると見え方がまったく違います。
特に固定資産税は“地方税”。消費税や所得税のように国へ納める税金ではなく、野洲市へ直接入る税金です。
そして令和8年度予算資料によると、野洲市の固定資産税収入(見込み)は約51.9億円。
平成28年度の約39.9億円と比較すると、約12億円も増加しています。
この数字は、非常に興味深いものがあります。
固定資産税は、土地や建物、企業活動など、「まちに積み上がった価値」に対して課税される税です。つまり、
家が建ち、店舗が増え、企業が活動し、人が住み続けることで、税収も増えていく。
全国で人口減少や空き家問題が進む中、固定資産税がここまで伸びているという事実は、野洲市というまちが、今も確かに動き続けている証でもあります。
そして、その51.9億円は以下のことに使われています。
・子どもたちから学生までが行き交う通学路の安全を支えています。
・新しい命を迎える家庭と、子育てに向き合う毎日を支えています。
・学びを終え社会へ向かう若者を支えています。
・野洲市で働く人たちの暮らしと移動を支えています。
・一人で暮らす人の日々の安心を支えています。
・個人商店や農業、寺社文化など、地域に根づく暮らしを支えています。
・高齢者が安心して暮らし続けられる地域を支えています。
・地域医療を支える人たちの現場を支えています。
・支援を必要とする方の暮らしと安心を支えています。
・野洲で暮らす外国人の日常と地域生活を支えています。
・文化、芸能、スポーツを通じて地域を盛り上げる人たちを支えています。
・地域活動を支える人たちの取り組みを支えています。
固定資産税は、野洲市の“日常そのもの”を静かに支えている税金です。
私は議会で、予算や事業について様々な議論をしています。
時には、「この事業は本当に必要なのか」「もっと効率化できないか」「市民負担に見合う成果があるのか」という厳しい視点で質問することもあります。
しかし、それは単なる批判ではありません。自分自身も納税者だからです。
179,500円という数字を実際に目の前にすると、税金というものが、急に“自分事”として重みを持ち始めます。
議員という立場になると、つい「行政を見る側」の意識が強くなります。ですが、本来の原点は、まず一人の野洲市民であり、一人の納税者であること。その感覚を忘れず、これからも市政と向き合っていきたいと思います。
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ホーム>政党・政治家>田中 りょう (タナカ リョウ)>「野洲の税金を議論する側」が野洲の税金179,500円を納めて感じた事 固定資産税51.9億円の重み