2026/6/23
南風原町議会改革の歩み【後編】

前編では、平成10年ごろから平成25年ごろまでの取り組みとして、本会議中継、議決結果の公開、一般質問の改善、委員会公開、議会活動報告会の開始など、「議会を町民に開いていく基礎づくり」を紹介しました。
後編では、平成25年以降の取り組みを紹介します。
この時期の大きなテーマは、
「町民参加を制度として位置づけること」
「議会の情報をより分かりやすく届けること」
「ICTやDXを活用して議会運営を改善すること」
「改革を一度きりで終わらせず、検証し続けること」
です。
平成25年12月、南風原町議会基本条例が制定されました。

これは、南風原町議会における“最高規範”として、議会と議員の役割、町民参加、広報広聴、議会運営の基本などを定めたものです。
議会改革を一時的な取り組みではなく、議会の基本ルールとして位置づけた大きな節目でした。

同じ平成25年には、議会中継システムの整備も進みました。6月にマイク、HDカメラ、音響、制御システムなどを整備し、12月から本会議の生中継・録画放送が始まります。議場に来られる人だけでなく、仕事や家庭の事情で傍聴に来られない方にも、議会の様子を届けられるようになりました。

一般質問や答弁のあり方も改善されました。
平成25年3月には、一般質問で対面方式を採用。平成25年9月には、答弁書の事前配布を開始し、質問要旨も町長等や傍聴者に分かりやすく記載することが確認されました。
平成26年3月には、反問権の運用基準も整理されています。
議員と執行部のやりとりを、より建設的で分かりやすいものにするための改革です。

広報広聴の強化も、後編の重要な柱です。平成25年4月から、議会広報常任委員会の所管に「広聴」が導入されました。広報は、単に議会の情報を知らせるだけではありません。町民の声を聴き、議会活動に反映していく役割も持っています。
平成29年からは、各種団体との意見交換会も行われています。PTA、区長会、民生委員児童委員、学童クラブ、保育園園長会など、地域で活動するさまざまな団体と意見交換を重ねてきました。
議会が町民の多様な声に直接ふれる機会として、大切な取り組みです。

傍聴しやすい環境づくりや、調べやすい環境づくりも進みました。
平成26年6月には傍聴規則を改正し、傍聴受付票を連票から単票へ変更。議案の写しや説明資料など、議員に配布している資料を希望者へ貸し出す取り組みも行われました。
また、議会図書室管理規程も全部改正され、議員、町職員、町民等が議会図書室を利活用できるよう整備されました。
近年は、ICT活用とペーパーレス化も大きく進んでいます。

平成27年3月には、委員会で情報通信機器を試行使用する基準を設定。令和6年12月からは、タブレットを活用した議会運営が始まりました。
さらに令和7年3月からは、議案資料の紙配付を廃止し、データ配付へ移行しています。紙中心の議会運営から、データを活用する議会運営へと、本格的に変わり始めています。

議会中継も進化しています。
令和5年12月からは、本会議中継で字幕配信を開始。令和7年2月には、議会中継システムの機器を更新し、マイク、カメラ、制御システム、音響などが整備されました。議会を「映す」だけでなく、より分かりやすく、届きやすいものにしていく取り組みです。

そして、令和5年度から令和6年度にかけては、南風原町議会基本条例の検証も行われました。
令和5年5月に議会活性化調査特別委員会を設置し、条例の目的が達成されているかを点検。情報公開、広報広聴、自由討議、政策説明資料、議会図書室、議会事務局体制など、さまざまな項目について検証が行われました。また、災害時の議会対応を明確にする条文追加も検討されています。
議会改革は、条例をつくって終わりではありません。
取り組みを進め、運用を確認し、足りないところを見直し、次の改善につなげる。その積み重ねによって、議会は少しずつ更新されていきます。
この時期には、議会広報や議会活動に対する表彰も重なっています。
平成26年2月には、はえばる議会だよりが沖縄県町村議会広報コンクールで最優秀賞を受賞。平成27年2月には、全国町村議会議長会から町村議会特別表彰を受賞しました。
その後も、平成28年に優秀賞・写真賞、平成30年に最優秀賞、令和7年には町村議会広報全国コンクールで表紙デザイン賞金賞を受賞しています。令和8年には全国町村議会議長会から町村議会表彰を受け、同年には沖縄県町村議会広報コンクールで奨励賞も受賞しました。

後編で紹介した平成25年以降の改革をまとめると、
・議会基本条例
・インターネット中継
・一般質問、答弁の改善
・広報広聴
・意見交換会
・傍聴、図書室、資料公開の改善
・字幕配信
・タブレット活用
・条例検証
など、町民参加とDX、自己検証を重視する段階へ進んできたと言えます。
議会改革は、過去の実績ではなく、これからも続く取り組みです。
町民に開かれ、町民の声を政策につなげる議会へ。南風原町議会の歩みを、これからも注視していきたいと思います。
*AIで画像生成をしているため、南風原町の町章のデザインが違っていますので、ご注意ください
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