岡本 のぶじ ブログ
兵庫・猪名川町【いながわの木喰学 第11回/いながわ木喰】
2026/7/17
7/17 木喰上人は四国八十八か所霊場を順打ち・逆打ちと二度巡礼した、まさに“歩く修行者”。十七番札所・井戸寺の本尊は七仏薬師で、木喰の旅の記録『南無阿弥陀仏国々御宿帳』には天明7年(1787)9月17日に井戸寺へ参籠したことが記されています。私たちは、この井戸寺の七仏薬師が、後に猪名川で刻まれた七仏薬師像の着想になったのではないかと考えています。

文化4年(1807)3月中旬。丹波清源寺で十六羅漢を刻んだ木喰上人は丹州街道を南下し、猪名川町上阿古谷の毘沙門堂にふらりと現れます。ここで病や災いから人々を守る「七仏薬師像」と、自身の姿を表した「自身像」を制作しました。
七仏薬師は柔らかな表情で木肌は白く、髪は女性の髷のよう。当時毘沙門堂を守っていた美しい尼僧に似せたという“ほほえましい伝説”も残り、晩年の木喰さんらしい遊び心が感じられます。
さらに背面には数字や符号が記され、「この仏はここに置いてください」と配置まで考えていたことがわかります。90歳とは思えない段取り力で、現代なら“几帳面すぎるアーティスト”と言われそうです。七仏薬師は全国でもほとんど例がなく、木喰が最晩年まで新しい像種に挑戦した証。明治期に1体が盗難に遭いましたが、6体と自身像は今も猪名川町の宝です。
現在、「七仏薬師像」6体と「自身像」は寄託を受け、猪名川町立静思館で大切に保管されています。木喰が刻んだ“やさしい笑顔”を、これからも未来へつないでまいります。【つづく】
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著者
| 選挙 |
猪名川町長選挙 (2025/07/20) [当選] 5,079 票
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| 選挙区 |
猪名川町
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| 肩書 |
猪名川町 町長 |
| 党派・会派 |
無所属
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| その他 |
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