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2026年「こどもの日」に考える:加速する少子化「低出生率の罠」とこれからの社会のカタチ

2026/5/5

1. 今日発表された「1,329万人」という衝撃

今日、5月5日。総務省が発表した15歳未満の子どもの数は、前年から35万人減り、過去最少の1,329万人となりました。45年連続の減少です。 今の日本は、ただ子どもが減っているだけではありません。政府の予測すら上回るスピードで少子化が進行しており、社会が「低出生率の罠」と呼ばれる状態に陥るリスクが高まっています。

2. 「低出生率の罠」とは何か?

これは、出生率が一定の水準(一般的に1.3)を割り込み、その状態が長く続くと、社会の仕組みや人々の価値観が「子どもがいないこと」を前提に固定されてしまう現象です。

一度この罠にはまると、以下のような負の連鎖が止まらなくなります。

  • 物理的な連鎖: 若い世代が減ることで「親になる人」の数自体が減り、どんなに対策をしても子どもの数が増えにくくなる。
  • 社会的な連鎖: 街から子ども向け施設が消え、子育てが「特別なこと」になってハードルがさらに上がる。
  • 心理的な連鎖: 子どものいない生活が「標準」となり、次世代を育てる意欲が社会全体で自然と低下する。

3. 子どもを持たない人への影響

この問題は、子どもを持つ・持たないに関わらず、すべての人に影響します。

  • 現役世代への「負担の集中」: ライフスタイルに関係なく、一人あたりの社会保険料や税金は、少なくなっていく若者世代に重くのしかかります。
  • 生活インフラの質の低下: 労働力不足で、宅配、交通、医療などの「当たり前のサービス」が維持できなくなったり、価格が急騰したりします。
  • 老後の孤立リスク: 自分の老後を支える社会的なインフラ(介護や医療の担い手)が物理的に不足し、蓄えがあっても適切なケアが受けられないリスクが生じます。

4. 課題解決に向けて積極的に取り組んでいる国々

世界には、この構造的な課題に対して、独自の視点で果敢に挑戦している国があります。

  • 【フランス】
    N分N乗方式(税制): 世帯人数が多いほど所得税が安くなる仕組みです。これにより「子どもを持つことが経済的なメリット」に直結しています。
    「事実婚」の普及: 法律婚にこだわらない「PACS(連帯市民協約)」という制度があり、婚外子の割合が6割を超えています。「結婚しないと子どもを産めない」という壁を壊したのが最大のポイントです。
  • 【ハンガリー】家族の未来に最大級の投資を: 国家予算の約5%を注ぎ込み、4人以上の子どもを産んだ女性の所得税を生涯免除するなど、「子どもを持つことが経済的な強み」になるような大胆な支援を行っています。
  • 【スウェーデン】誰もが育児に参加できる環境を: 「パパ・クォータ制」などにより、男性の育児参加を社会の標準(インフラ)にしました。性別を問わずキャリアと育児を両立できる社会デザインで、少子化に歯止めをかけようとしています。

5. 結び:未来のために何ができるか

「こどもの日」は、子どもの成長を祝う日であると同時に、私たちの「未来の生存戦略」を考える日でもあります。 日本がこの「罠」を乗り越えるためには、単なる給付金の増額だけでなく、子どもを持つ・持たないに関わらず、「誰もが尊重され、次世代と共に安心して暮らせる社会」をどう再設計するかが問われています。

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著者

塚本 つよし

塚本 つよし

選挙 名古屋市議会議員選挙 (2023/04/09) [当選] 2,689 票
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肩書 NPO法人代表/企業代表/ゴルフ場理事
党派・会派 立憲民主党
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