2026/7/17
国立公文書館へ。公文書は日本の宝だと思っており、折に触れて伺っている場所です。この夏の特別展は「旅人は東を目指す-古典文学が描いた魅惑の東日本-」です。和歌を詠むために富士山を目指したように、旅人は和歌、漢詩、物語、紀行文を多く残してきました。「京都と鎌倉では言葉は同じだったのでしょうか」と質問したところ「会話は通じたと思われるが、鎌倉の方が荒々しい表現と受け止められていた模様」とのこと。方言がそれぞれに確立されるようになったのは往来が難しくなった江戸時代だったとうかがいました。

学校で習った「田子の浦に打ち出でてみれば・・・」
のあとの読みは
百人一首では「しろたえの」ですが
万葉集では「ましろにそ」と詠むのだそうで
真白衣の読み方が併記されているのも見ることができます。


また、和歌では食事の様子は詠われないことになっている一方で旅路では「塩焼きの煙が上がるさま」を珍しく見ては詠にしたこともあったそうです。
松尾芭蕉の『おくのほそ道』も先人たちの旅や詠を研究して作られていったもののようですが、当時は俳句は「新しいジャンル」とされていた為に貴重な書物としての保管が充分でないともうかがいました。更に芭蕉は自筆でないものが自筆として出回ることもあるそうで、まさに国立公文書館のアーキビストだからこその分析が活かされていると実感した特別展でした。

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