2021/9/3
令和3年8月は、全国各地と同様に富山県においても爆発的な感染拡大が起き、8月5日にはステージ2、8月16日にはステージ3、そして8月20日からは「まん延防止等重点措置地域」の指定がなされ、これまで経験したことのない事態に見舞われました。
データから何が見えてくるのか?取り急ぎまとめてみましたのでご覧ください。
【8月の感染者の状況】
8月の感染者の状況をみると年齢別では、20代が最も多く633人(30.4%)、30代、40代と続きます。
他方で、ワクチン接種が進んだ60代以上の感染者は少なく、70代以上は激減しています。
ただし、70代以上は重症化率が7%を超えるなど高くなっており(ワクチン未接種の方が多いと推察されます。)、重症化率が急激に上がる50代以上の方、またそれ以下の年代でも基礎疾患のある方や肥満傾向の方は早期のワクチン接種が必要かと思われます。
とりわけ50代以下では、重症者の男性比率が9割を超えており、男性は特に注意が必要です。

【最近の気になる傾向〜重症者が増加〜】
最近の陽性者の状況をみると、50人を切る日も多くなり、少し落ち着きを見せています。
一方で、昨日(9月2日)の県の発表では、重症者が18名となり、過去最多を更新し、県の重症病床(36床)の50%を占める水準に達しました。
陽性者数が増えれば、一定割合で重症者が出てしまうことは、残念ながら、やむを得ない部分もあります。
しかし、データをしっかり見てみると、いくつか特異な状況も見えてきます。
①お盆以降に高齢者の感染が増加している。
ワクチン接種を終えている層が多いと思われる70代以上においては7月後半から8月前半にかけて、陽性者は非常に少なくなっていましたが、お盆以降の感染爆発に伴い、高齢者の感染者も増えています。
8月の70代の陽性者39人中30人、80代以上の42人中38人は、8月15日以降に発生しています。高齢者の感染が増えれば、重症者数は必然的に増えてきます。
家庭内等の身近にワクチンを打てない高齢者がいらっしゃる場合には、家庭内感染等にしっかりと注意を払うことが大事です。
②陽性判明時における中等症以上の割合が増加傾向?
以下は、8月の陽性判明時の症状別の感染者数です。

8月全体でみると中等症以上の割合は4.0%ですが、ここ10日間(8/24〜9/2)では7.7%と上昇し、1日あたりの中等症以上の感染者数は8月全体では2.9人ですが、ここ10日では5.0人となっています。
私のような医療の素人が語るべきことではありませんが、感染初期に適切な医療が施されなければ、その後、重症化していくリスクは高くなるのではないかと思います。
⇒ 発熱等の症状があれば、躊躇なく身近な医療機関や県の受診・相談センターへ相談することが重要です。
他方で、PCR検査や感染者の入院調整にあたる保健所や厚生センターの逼迫の状況が気になります。ここで目詰まりが起きると、現在の仕組み上、感染者を適時に医療に結びつけられない事態が起こり得ます。
保健所や厚生センターのマンパワーにも限界があり、今回の感染爆発はその想定を遥かに超えているのではないかと思います。何が起きているのかをしっかり把握し、フォロー体制を構築する必要があります。
【医療は依然厳しいものの自宅療養者等は減少傾向】
新田知事は、8月25日に軽症等で重症化リスクの低い方について、「原則入院」を見直し、「宿泊療養施設もしくは自宅療養」とする方針を発表しました(以下の図)。これは、私たち県議会自民党議員会の要望もくみ取っていただいた結果であると思っています。

また宿泊療養施設については、従来の東横イン(250室)に加えて、アパホテル(250室)を整備し、今後さらに県西部においても1棟を増設する方針を示しています。
こうした様々な措置や最近の感染爆発の収束傾向もあり、懸念が高まっていた自宅療養者の数は8月28日をピークに減少傾向となっております。

富山県は今回はじめて爆発的な感染拡大の波を経験し、病床の運用に関し、多くの知見を得たと思います。
しかし、今後、新たな変異株による、さらなる感染拡大にも留意する必要があります。感染拡大が突然、富山県で始まることはありません。まずは大都市圏、その後、地方圏です。
そういう意味で、地方には、感染爆発に備える時間的猶予はあると言えます。
まずは、今回の第5波をしっかり乗り切り、そして第6波の兆しが見られれば、今回得た教訓をもとに柔軟かつ迅速に対応できる体制を整えていく必要があります。
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