2021/8/27
一昨日、知事が記者会見し、県立学校は9月12日まで夏休みの延長が決まりました。
他方で、小中学校は、予定どおり2学期を開始することになり、対応が割れました。
報道では、子どもの感染者が増加しているとされています。
富山県の状況はどのようになっているのか確認してみました。
【子どもの感染状況について】
富山県の陽性者の状況について、令和3年1月(第3波)、令和3年5月(第4波)、令和3年8月(第5波)の状況を見比べると、1月⇒5月はそれほどではないですが、5月⇒8月をみると、10歳未満では22人から83人と増加率277%、10代では32人から184人と増加率475%となっており大きく増加していることがわかります。

年齢別の割合をみると、10歳未満は全体に占める絶対数が少ないですから、4〜5%で推移している一方、10代は5月から8月にかけて6%から11%に増加しています。
ただし、10代といっても、小学生から大学生までその行動態様は多様であり、20代の増加率が格段に高いことから、その年代と行動態様が近い大学生等の年代での増加が多いのではないかと類推できます。

【子どもの重症化率はどうなのか?】
子どもは感染しにくいということはないことはわかりましたが、一方で子どもは重症化しにくいということも言われてきました。
こちらについては、どうなのでしょうか?
以下は、富山県における年齢別の陽性者、重症者、死亡者の状況です(R3.8.22まで)。

重症者については、20代以下では発生していません。
死亡者については、40代以下では発生していません。
他方で、50代以上で年齢層が上がるごとに重症化率が高まっていきます。
では、全国の状況です。※厚生労働省新型コロナ発生動向(8月25日現在)

全国的にも10歳未満、10代で重症化する方は、ほとんどいない状況であり、死者数も出ていません。
【拡大する国民の不安】
NHKの8月の世論調査によれば、「新型コロナへの不安」を「大いに感じる(43%)」、「ある程度感じる(42%)」という方が85%となっており、7月に比べ5ポイントアップしています。
ワクチン接種が進む中においても、全国的に感染拡大が止まらない現状、また子ども達にも感染が広がる中において、多くの国民が得体のしれない不安を抱えていることがわかります。
一方では、全国的に見ても、現在は未だ、子どもが重症化する確率は極めて低く、こうした事実が正しく理解される必要もあると思います。
【県立学校の夏季休暇延長についての所感】
新型コロナウイルスは変異を繰り返し、政治判断をする際の想定より、はるかに早い速度で感染を拡大しています。
こうした状況において、いつも正しい判断をすることは不可能だと思います。
昨日、落合陽一さんと尾身茂さんの対談の動画を視聴しました。
尾身氏「なぜその判断をしたのか?どんなプロセスで意思決定をしたのか?それがはっきりすると国民の納得感は得られる」という主旨の発言をしておられました。
今回の県立学校の夏休みの延長については賛否両論があります。
「高校生の学びを止めるべきではない」という声もあれば、「夏休みを延長するのは当然、むしろなぜ小中学校は延長しないのか?」まさに真っ二つです。
この問題に正解はないと思います。
大事なことは、なぜその意思決定になったのか?つまり、「なぜ県立学校の夏休みを延長したのか?」、「なぜ県立学校は延長するのに、小中学校は延長しないのか?」、「なぜ、ステージ3に上がった後も部活動は許容されていたのに、2学期が始まると制限が始まるのか?」
県民の間に疑問が渦巻いています。
だからこそ、意思決定の理由や判断に至ったプロセスが明らかになることが求められているのだと思います。
これは、新型コロナの警戒レベルの引き上げや、外出の自粛要請などにも通じますが、納得感がないまま、行動制限の要請を続ければ、今は県民の皆さんも協力をしてくれていますが、いずれ東京のように、行政の発信に県民が応じてくれない事態になるのではと若干の危惧を覚えています。
新型コロナが一日も早く収束し、こうした危惧が杞憂に終われば良いと思っています。
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