2026/2/26
本会議(代表質問)を終え、自民党政調会・文教公安部会の勉強会に参加。
テーマは、「子どものネット依存、依存症アルゴリズム」、講師は、富山大学准教授 山田正明氏です。
大変に内容が濃く、そして時にユーモアを交え、お話くださり、全ての保護者の方に聴いていただきたいと感じましたので、その一部をブログにします。(興味のある方は、先生のユーチューブなどご覧になってみてください。)
ネット(やネットゲーム)に依存性があることは医学的に明らかだそうです。
しかしだからといって、「それを法律や条例で縛るのは行き過ぎではないか」という議論があるのも事実です。
だからこそ大切なのは、保護者や児童生徒が、正しい情報を知ったうえでネットの利用を選択することです。
しかし現状はといえば、子どもも保護者も、ネット依存について体系的に学ぶ機会は、ほとんどありません。
危険性や脳への影響を知らないまま、日常的に使っているのが実態です。
まずは「知る機会」を増やすこと。行政にできることは、そこからであると感じました。
【依存とはどういう状態か】
依存症とは、「楽しいことがやめられず、生活に大きな問題が生じる状態」。
生涯有病率(生涯で発症する割合)は約5%で決して低くありません。
依存しやすいものの特徴は、楽しいこと、疲れないこと、そして飽きないこと。
いまのネットゲームや動画、SNSは、この条件を満たしています。
しかも利用履歴をもとに最適化され、より長く使いたくなる仕組みが組み込まれています。
【脳への影響】
鍵を握るのは「ドーパミン」という快楽物質です。
理性や我慢をつかさどる前頭葉は、思春期まで発達の途中にあります。
つまり子どもは、大人よりも影響を受けやすい状態にあります。
東北大学 の 川島隆太 氏の研究では、長時間利用の子どもは脳の成長が見られにくい傾向が示されています。
また 福井大学 の研究でも、スクリーンタイムが長い子どもほど、その後の注意力に影響が出たり、衝動性が高まる報告されているそうです。
興味深いのは、ITの中心地である シリコンバレー の先進的な学校の取り組みです。
そこでは、中学1年生頃まではデジタル機器にほとんど触れさせない方針をとっている学校もあると紹介されました。その学校では保護者の3/4はIT企業で働く方々です。
テクノロジーを熟知しているからこそ、成長期の子どもへの影響を慎重に考えているという点は、とても示唆的でした。
先生によれば、前頭葉の発達を終える目安となる16歳までは、ネットへの接続を控えることが、医学的な正解であるとのことでした。
【知ることから始める】
ネットは生活の一部であり、完全に遠ざけることは現実的ではありません。
しかし、依存性があること、脳に影響が出る可能性があること、そして子どもの脳は発達途中であること。
こうした基本的な事実を、子どもも保護者も十分に知らないまま使っている現状は、改善が必要です。
規制か自由か、という議論の前に、まずは正しい情報を共有すること。
学校や地域で学ぶ機会をつくること。家庭で話し合うきっかけをつくること。
その積み重ねこそが、子どもたちの健やかな成長を守る第一歩だと感じています。

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