2025/5/15
私たちが住む東京や各地の自治体には、「二元代表制」というルールがあります。
これは、政治の仕組みの中でもとても大切な考え方で、「誰が自治体を動かすのか?」を考えるうえで欠かせません。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、車の運転にたとえるととてもわかりやすいかもしれません。
地方自治体では、住民が以下の2つの代表を直接選びます。
知事(市町村では市長など)=アクセル
行政のトップとして、政策を進める
議会(都議会・市議会など)=ブレーキ
予算や条例のチェック役。知事の提案を審査し、必要に応じて修正・否決する
この「アクセル」と「ブレーキ」を別々に選ぶ制度が、二元代表制です。
どちらか一方だけでは危険だからです。
アクセル(知事)だけが強すぎれば、暴走のリスクがあります
ブレーキ(議会)だけが効きすぎれば、前に進めません
だからこそ、知事がグイッと政策を押し進めるとき、議会が「ちょっと待って」と立ち止まらせたり、「ここを直してから進もう」と提案したりすることで、ちょうどいいスピードと方向を保つことができるのです。
国の政治は「議院内閣制」。
つまり、行政のリーダー(総理大臣)は、国会の中から選ばれ、与党多数ならどんどん進められる仕組みです。
でも地方自治体はちがいます。
知事も議会も住民が別々に選ぶので、たとえ知事が大人気でも、議会が「待った」をかけることもできます。
これは、一人の力が集中しないようにするための、民主主義のしくみなのです。
知事と議会。この2つは、別々に選ばれ、互いに緊張感を持って自治体を動かしています。
知事はアクセルとして前に進め、議会はブレーキとして暴走を防ぐ。どちらが欠けても、自治体はうまく走れません。
そして――議会は単なるブレーキではありません。
議員は、自ら「議員提案条例」をつくることもできます。
つまり、ただ止めるだけでなく、新しい方向を切り開く“ハンドル”の役割も担っているのです。
だからこそ、選挙では「誰にアクセルを託すか」「誰にブレーキとハンドルを任せるか」。
それを意識して一票を投じることが、自治体の未来を動かす大きな力になるのです。
次回以降は、知事と議員について書こうと思います。
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ワタナベ ジュンペイ/41歳/男
ホーム>政党・政治家>渡辺 純平 (ワタナベ ジュンペイ)>【首長はアクセル、議会はブレーキ?】 自治体を動かす“二元代表制”とは