2025/5/14
「アラブの春」。この言葉を覚えている方も少なくないかもしれません。
2010年から2011年にかけて巻き起こったこの運動の中で、エジプトの長期政権は崩れ、同国で初の自由な大統領選が行われました。
では、その後を知っている方はどれほどいるでしょうか?
国内だけでなく、世界中が歓迎ムードとなったわずか1年後、軍がクーデターを起こし、民選の大統領は排除されます。
選挙は続いたものの、対立候補は制限され、2018年の投票率は41%。現政権を率いるシシ大統領のもとでは、報道や言論への統制が強まり、報道機関は政府の統制下に置かれ、選挙制度は次第に形だけのものになっていきました。
もちろん、日本とエジプトでは状況も背景も異なります。
ただ、選挙制度があるというだけで、民主主義が機能しているとは限らない現実もあります。
制度の実効性は、市民の関心と参加によって支えられています。
2021年の東京都議会議員選挙の投票率は約43%。特に若い世代の参加は低く、政治との距離を感じている人も少なくありません。
制度が残っていても、関わる人がいなければ中身は失われていく。誰かが代わりに守ってくれるわけではありません。
関心を持ち続けること、問い続けること。
それをやめたとき、民主主義は静かに後退していくのだと思います。
(過去のX投稿からの転載です)
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ワタナベ ジュンペイ/41歳/男
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