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細井 藤夫 ブログ

「傍観者」を生み出さない教育を (令和8年第2回定例会の一般質問 その2)

2026/2/17

白岡市議会議員 細井藤夫です。

 

令和8年第2回定例会では、2つのテーマで一般質問を行います。

 

2つめのテーマは、「いじめ未然防止教育」です。

 

【以下、「いじめ未然防止教育」の読み原稿です。】

つぎに、学校教育での「いじめ」への対応について、お伺いいたします。

 

来月(3月)中旬には中学校、下旬には小学校の卒業式が挙行されます。
議員として、私は母校の南小学校、南中学校の卒業式に参列させていただいています。
しかし、毎年のように、「式場に入れない、配慮が必要な生徒児童」がいる現状を、無念に思います。

こうした、「配慮が必要な児童生徒」は、学校生活の年月のあいだに、何らかの事情から心身に不調をきたされたかたが多いものと推測いたします。
学校に行くことに対して不安障害や気分障害(うつ病や双極性障害)を併発することでの不登校は、わが国だけでなく、世界的に問題となっており、英国では「感情に起因する不登校」(EBSA)としてその対応がすすめられているところです。

 

少し長くなりますが、自分語りをすることをお許しください。

 

私は、ちょうど40年前の昭和60年度に南小学校を卒業しました。
私のころは、「学校に行かないのは不良の素行」といった社会的認識の時代で、私自身も「学校は行かなくてはならない場所」との思いで、毎日通いましたが、時代が違えば、私自身がEBSAになっていたと、「配慮が必要な児童生徒」に対して、共感をしております。

 

南小学校の正面玄関を入ったところに、梨の収穫のモザイクタイルアートがあります。
これは、昭和60年度の卒業記念制作ですが、小学校6年間、中学校3年間、ずっといじめの被害を受けていた私は、そのモザイクタイルアートの端の方しか関わることを許してもらえませんでした。
卒業生として、40年経った今でも大事に展示されていることをうれしく思う反面、私個人は、当時の苦痛を思い出し、複雑な気分になります。

 

私は、幼少期から斜視と乱視がひどく、小学校入学時には分厚いレンズの青いフレームの眼鏡をかけていました。
同級生から、最初に「アオブチ」というあだ名をつけられました。今では身体的特徴を揶揄する「つけてはいけないあだ名」とされる類のものです。
このあだ名に嫌気がさし、何度も校内で眼鏡を投げたことがありました。
事情を知らない担任からは、「モノを粗末にするな」と厳しく怒られる日々でした。でも、誰も、助けてくれませんでした。
中学校では、同級生から殴る蹴るの暴力的いじめも受けました。

結果、「学校」が嫌いなまま、9年間を過ごし、同級生がほとんどいない高校に進学してからも、「学校恐怖症」はなおせず、高校でも、のけ者扱いなどを受ける日々を過ごしました。

 

いま、南小学校も、南中学校も、素晴らしい先生が揃い、入学式から卒業式まで、来賓としてお伺いする行事では、子どもたちみんな笑顔で接してくださり、「学校って、ほんとは、良いところだったんだ…」と、安堵しています。

しかし、一方で、いじめ被害の精神的苦痛は、数十年経っても、決して減じることはないものと実感します。

 

いじめは、間違いなく犯罪です。加害者は罰せられ、被害者は保護されるべきであると、強く思います。
私たち連合会派では、以前より「寝屋川アプローチ」の重要性を考えております。
いじめが深刻な事態となったときに「寝屋川アプローチ」のような、厳しい措置をとることを、検討すべきと考えます。

 

しかし、私の苦い経験を踏まえて、あえて申し上げます。
加害者の処罰と、被害者の保護、本当にそれだけで十分でしょうか?
教室やクラブ活動が、被害者にとって「仲間に守られる場所」となるためにも、本質的に「仲間」の存在を考え直すべきではないでしょうか。

誰もが安心して通い、学び、遊べる学校であるために、そして、卒業式が、人生の良い思い出として、全員が式典に参加できる学校を目指していただくために、いじめに至る以前の「未然防止教育」のあり方を質問させていただきます。

 

(質問1)
「白岡市いじめ防止基本方針」の1「いじめの防止等のための基本的な方向に関する事項」の(2)「いじめに対する基本認識」の④「いじめは大人の見えないところで行われることが多く、発見しにくい」について、児童生徒の立場のあり方を伺います。

学校や地域クラブ活動、インターネットといった「特定のグループ内」での「いじめ」に関わるのは、加害者と被害者だけでしょうか。

 

(答弁)

 

当然ながら、学校のクラス内で「いじめ」が発生する場合であれば、35人学級の30人程度、地域クラブ活動でもほかの部員さん、インターネット上であれば、その投稿の閲覧者といった具合に、「加害者」と「被害者」の存在を知るひとが存在します。
今回の質問では、特定のグループ内で「加害者」でも「被害者」でもない、行為を知る立場のひとたちを「傍観者」と定義づけさせていただきます。

以下、「傍観者」について、お伺いいたします。

 

(質問2)
まず、本市において、「傍観者」についてどのようにとらえているかお伺いします。

 

(答弁)

 

(質問3)
「傍観者」の存在について、認識をされているものと承知いたしましたが、では、特定のグループ内で「傍観者」を生み出さないために、どのような教育が考えられるか、見解をお伺いします。

 

(答弁)

 

私の経験から申し上げますと、「教室のなかに、自分を助けてくれる、信じられる仲間がいる」ことが有効ではないかと考えています。

 

「特定グループ内に、守ってくれるひと」がいることで、そのグループへの参加の安心感を後押しすることが、「被害者」をまもること、また、EBSAに悪化させないためにも有効だと考えます。

 

そのためには、「傍観者」に役割を与え、「被害者を守り、ともに過ごす仲間」にすることが重要だと考えます。

 

(質問4)
そうした取組の必要性は、欧米ではイギリスやドイツを中心に1990年代から「ノーブレイムアプローチ」という手法として提唱され、世界各地で導入されています。市として、「ノーブレイムアプローチ」をどのように考えているか、お伺いいたします。

 

(答弁)


「ノーブレイムアプローチ」は、事件発生後、「加害者」「被害者」「傍観者」の三者を話し合わせて、解決策を自主的に構築する取組みですが、さらにすすめて、そもそも事件に至らないように、事前に「加害者」「被害者」「傍観者」について学ばせる、「いじめ未然防止教育」を取り入れているのが、フィンランドです。

 

トゥルク大学のクリスティナ・サルミヴァリ教授が2009年に開発した「KiVa」という教育プログラムがあります。
学年ごとにテーマを設けて、三者それぞれの気持ちを児童生徒に考えさせるものです。
 

この教育を通じて、「傍観者」を減らすこと、また、「傍観者」が「勇気ある告発者」となることで、ほんとうに小さな芽のうちに、いじめを防止することができ、精神的な障害の抑止にもつながる、との成果も出ています。

現在では、フィンランド語版のほか、英語版、フランス語版など、世界各国に広まっています。

 

(質問5)
この「KiVa」というアプローチですが、日本語版がなく、当市での導入は難しいものと考えています。
しかし、事前に、特に「傍観者の役割」を児童生徒に考えさせるなど、その理念は共感できるものと考えています。
市として、「KiVa」について、どのように考えておられるか、お伺いいたします。

 

(答弁)

 

「KiVa」や「ノーブレイムアプローチ」に限らずですが、私は、「傍観者」が、仲間を「見て見ぬふり」をすることは、大きな問題だと考えます。
「傍観者」には「勇気ある告発者」であってほしいと思います。

 

「勇気ある告発者」が、未然に勇気をもって「被害者」を守る行動をとることで、クラスやクラブといったグループは、皆が心地よく過ごせる環境になると信じます。

 

しかし、「勇気ある告発者」になることで、新たな標的として「被害者」になってしまっては、悲劇を生むことになってしまいます。

 

(質問6)
いじめに対して、「傍観者」が「勇気ある告発者」になった際に、教師やクラブ指導者等のおとなが、あるいは、児童生徒が、どのように「勇気ある告発者」を保護するか、も課題だと考えます。「セカンドいじめ」を起こさないために、どのような対応をとるべきか、市の考え方をお伺いします。

 

(答弁)

 

先ほどの質問では、「KiVa」の評価をお伺いしましたが、「勇気ある告発者の保護」も含めたかたちで、「傍観者を減らす」ことが、重要だと考えます。

 

もし、私が、クラス内で「仲間がいる」ことを信じ、「仲間とともに過ごす喜び」を感じながら小学校・中学校を過ごしていたら、もっと違った人生、違った性格の人物になっていたものと考えます。

 

(質問7)
市として「傍観者を生み出さないための、いじめ未然防止教育」をしてはどうか、お伺いします。

 

(答弁)

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著者

細井 藤夫

細井 藤夫

選挙 白岡市議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 550 票
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肩書 白岡市議会議員(会派WAKABA) 産業建設常任委員+議会広報常任委員。 白岡市都市計画審議会委員。 白岡市指定家庭保育室「サクラ保育所」施設長
党派・会派 無所属
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